スリー・ヒットマン
3/5レンタルリリース ニューセレクト
原題は'Assassins Tale'。ロサンゼルスを舞台にしたクライムアクションです。「アースレイジ 合衆国最期の日」のマイケル・ビーチが出ている以外は、ほとんど知らないスタッフ&キャストによる作品です。
ロサンゼルスを仕切っていたマフィアのボスが死に、跡目争いの抗争が始まる。そんな中、アンソニー、ローマン、グレースの三人の殺し屋に、ボスの隠し子殺しの依頼が入るが…。
凄惨な殺しのシーンがあったりはしますが、マフィアものといってもシリアス目なヤツじゃなく、イイ感じの音楽をバックに、どこかユルいムードの中でヤクザたちが中身の無い会話をダラダラと繰り広げる、要するに「ジャッキー・ブラウン」的な作品でした。
で、こういうタランティーノを意識して作られた低予算犯罪映画のほとんどがそうであるように、本作もカットが細切れ過ぎて時系列がわかんなくなったり、本筋が掴みづらくなってたりというダメな作りに陥ってる。
ただ、それらの凡作、駄作に比べると、シーン毎の撮り方やテンポは結構上手く出来ているためか、ムード自体は抜群に出ていて、見ていて不思議な気持ちになってしまいました。
主役の三人の殺し屋のキャラ造形や、標的探しという本筋が、もう少しだけでも上手く作られていたら、全体の印象がかなり変わったのではないでしょうか。そんな勿体なさの残る作品でした。
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