MONSTER モンスター
原題は'Bigfoot'。そのものズバリ、ビッグフットをネタにThe Asylum社が製作したモンスターアクションなんですが、ナンと監督が名脇役のブルース・デイヴィソンなのです(出演も)。そして主演は「人気家族パートリッジ」のダニー・ボナデュースと「ゆかいなブレディ一家」のバリー・ウィリアムズという、往年の名子役が夢の共演! 更にシェリリン・フェン、そしてアリス・クーパーまで出演! 脚本は「アルマゲドン2010」のブライアン・ブリンクマンとミチョ・ルターレのコンビです。
ラシュモア山麓の小さな町で、往年の人気ミュージシャンを集めたロックフェスティバルが開催される事に。自然保護活動家たちの反対を押し切り、主催者の元ミュージシャン、ハーレーが会場設営を強行する最中、山から巨大なモンスター、ビッグフットが降りてきて…。
一度は山に帰ったものの、フェスの開催中*1に再び現れたビッグフット。当然フェスは中止になり、それを埋め合わせるために主催者はビッグフットの生け捕り計画を練る。その一方で、かつて彼とバンドを組んでいたものの喧嘩別れし、今は自然保護活動に尽力しているミュージシャンもビッグフットを生け捕りにして山に返そうとして…みたいな話です。
で、元子役オッサン二人が、いがみ合いながらビッグフット生け捕りレースを競い合うという流れなんですが、金の亡者である主催者の方はともかく、自然保護活動家の方も実際はビッグフットの事なんか大して考えてない身勝手なヤツに見えて、正直感情移入出来ない。
じゃあ、山を汚されたビッグフットの方に…と行きたいトコなんですが、こっちはCGのデザインはショボいわ、モーションもぎこちないわで、とても演技で魅せる段階じゃなく、とてもとても…という感じで…。サイズも10mと中途半端なせいで迫力無いし。
多少マトモと言えるのは、シェリリン・フェン演じる都会に疲れて山に帰ってきた女保安官くらいかなぁ。でも彼女も、仕事がノロくて全然ちゃんとしてないし…。
要するに駄作。ただ、ブルース・デイヴィソンに演出力が無いというより、脚本が浅すぎてどうにもならなかった、という気はします。その辺は実にアサイラム作品らしいところでした。見どころと言えるのは、クライマックスでビッグフットが“コング”映画っぽくラシュモア山をよじ登るシーンくらいかな。
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