PHASE7 フェーズ7 - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

原題も'Fase 7'。シッチェス・カタロニア国際映画祭で脚本賞を受賞した、アルゼンチン製のウイルスパニックです。主演は「僕と未来とブエノスアイレス」のダニエル・エンドレール。監督は聞いた事が無い人です。

謎のウイルスの蔓延がニュースで流れる中、ココと妊娠中のピピの若夫婦が入居するマンションでも感染者が発見される。ただちに政府によって隔離されるマンション。少ない情報の中、隔離される日数が重なるに連れて、住民たちは疑心暗鬼に陥り、対立を始めてしまう…。

こう書くと、何だよ「REC レック」のパクリかよ、とか、こんなの見飽きたなぁ…という感じ。その後の展開も、対立がエスカレートしてやがて殺し合いへ…という殺伐としたモノ。血塗れシーンもあります。

でも、本作のテイストはどこか緩めというかコメディ調(IMDbでもコメディになってる)。男どもはピリピリしてるけれど、女たちは各部屋でどっしり構えてるみたいな。

この手のウイルスパニックものって、妙にスケールをデカくしがちじゃないですか。小さな街の話だったはずが、実際はこの世の終わりに近づいてました! みたいな。本作はその逆で、そういうシチュエーションに遭遇した時の庶民の行動を少々シニカルめに描いた作品という感じでした。

そういう意味では、ストレートなパニックものを期待すると肩透かしを食らうと思いますが、この手の映画を見飽きるくらい見ている人は意外に興味深く見られる作品じゃないでしょうか。

※こちらはおフランス製のゾンビ系ウイルスパニック「フェーズ7 超厳戒感染レベル」の感想はこちら。

コレもあるから紛らわしい！

廉価版が出るよ〜。