サイボーグ・シティ
10/6レンタルリリース アルバトロス
原題は'Cyborg Conquest'(別題'Chrome Angels')。「クルーレス」でアリシア・シルバーストーンやブリタニー・マーフィと並んでメインキャストだったステイシー・ダッシュ主演のSFアクションです。何と「アメリカン・グラフィティ」のポール・ル・マットも出演! でも製作・監督・脚本が、「トランスモーファー」や「ヒッチャー08」等、The Asylumでゴミ映画を量産していたリー・スコットなので…。
女ばかりの連続強盗団が、メキシコへの逃亡途中で地図に無い町にある酒場に立ち寄る。メンバーの一人がささいな事から店にいた男たちと小競り合いになり、つい発砲してしまったのだが、何と撃たれた男はロボットだった! 何とここは、1970年代から反逆罪で連邦政府から指名手配になっていたマッドサイエンティストが作り上げたロボットだけの町だったのだ! ロボット警官に包囲され、仲間の半数を逮捕されてしまった強盗団は、彼女たちを救い出すために新たな武器を調達して…。
えーっと。「トランスモーファー」等があんなにヒドい出来だったのは、The Asylumが作ったからではなく、このリー・スコットというバ監督に才能の欠片すら無かったのが原因とはっきり判った作品でした(w。
確かに美女がバイクに跨ったり、銃を乱射したりはします。ロケットランチャーをぶっ放してヘリを撃墜したりはします。終いには巨大ロボまで出動します。でも演出がヒド過ぎて、アクションシーンの迫力は皆無。ドラマ部分はダラけた喋りの連続で緊張感ゼロ。回想シーン*1を入れれば、キャラに深みが出るってワケじゃないんだぞ!
ロボットの描写も、今時目が蛍光色に光ったり、処理速度が遅くなるとウィーンウィーンと鳴らしながら首をカクカクさせるという古めかしさ。ロボの素体はただのマネキン! これが往年のSF映画を意識して…というのなら味にもなるんでしょうが、このバ監督にそんなセンスは全く無いんで…。
辛うじて見どころと言えるのは主役の美女たちくらいでしょうか。でも彼女たちにしたって、全員胸の谷間を強調させてはいるものの、オッパイを見せるワケでも、ジャケにあるようなビキニ姿にもならないというサービスの悪さで…。
とにかくテンポが悪くて、始まって三十分も経たないうちからアクビが出てしまう退屈さ。ここはジャケを見て自分だけの「サイボーグ・シティ」を妄想、脳内上映するだけに止めといた方が吉! な大駄作でした。
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