バトル・オブ・マジック マーリンと魔法の神々

原題は'Merlin and the Book of Beasts'。アーサー王伝説の後日譚を描く、カナダ製のファンタジーアドベンチャーです。主人公となるマーリン役には「ギャラクティカ」のジェームズ・キャリス。アーサーの娘役には「パラサイト」「サヴァイヴ 殺戮の森」のローラ・ハリスが。監督は「ファイブ・ガールズ 呪われた制服」のウォーレン・P・ソノダ。

アーサーの死後、獣の書を手に入れたアルカディアン率いる闇の勢力に侵略されたブリテン王国。アーサーとグイネヴィアの娘・エヴリンは、円卓の騎士最後の生き残りであるガラハットらを伴って、森の置く深くで隠遁生活を送る魔術師マーリンの助けを請う。マーリンの協力を得た一行は、今やアルカディアンの支配下にあるキャメロット城に戻るのだが…。

ロケ地・カナダの深い森は、兼と魔法の時代の雰囲気を醸し出していて中々。キャメロット城のセット? も結構イイ雰囲気。

でも、良かった点と言えるのはこれくらい。魔法関係のCGはショボショボだし、騎士たちのチャンバラはへっぴり腰もいいトコ。

それに、正義側の人数が少ないのはストーリー的に許せるとしても、敵側のモンスター軍の少なさは…。とにかく人件費をギリギリ削ってる感じで、おかげで映像の迫力は皆無。

おそらくはリメイク版「タイタンの戦い」の便乗作品なんでしょう、何故かメデューサが登場! でもコイツの扱いもショッパかったなぁ。

それと、ジェームズ・キャリスは「ギャラクティカ」での印象が強過ぎだし、年齢的にもまだマーリン役には若過ぎると思います。逆に三十過ぎのローラ・ハリスがお姫さまってのも…。

お話的にも、カナダ製TVムービー特有の辛気クサくてダラ〜っとしたテイストで、はっきり言って凡作の域を脱して無い作品でした。