ラブ・ダイアリーズ


9/2レンタルリリース ジェネオン・ユニバーサル

原題は'Definitely, Maybe'。旧ユニバーサルの稼ぎ頭だった英国ワーキングタイトル社製作のラブコメディです。確かに主役のライアン・レイノルズは地味だけど、その娘を演じるのがアビゲイル・ブレスリンちゃんで、恋のお相手がエリザベス・バンクスアイラ・フィッシャー、そしてレイチェル・ワイズという豪華版なんだから、日本で劇場にかけられなかったのがちょっと不思議。監督・脚本は「姉のいた夏、いない夏」のアダム・ブルックスケヴィン・クラインもチョロっと出演してます。

妻から離婚届を突きつけられたウィル。それに納得のいかない娘のマーヤにせかされて、寝物語代わりに二人の馴れ初めを語るはめに。それは1992年、まだ大学生だったウィルの前に現れる魅力的な三人の美女。一体マーヤのママはこの中の誰なのか?!

見る前は、娘の協力で新しいママを探す男ヤモメの話かと思ってたら、こんな感じのひと捻り入った作りの作品でした。冒頭、学校で性教育を受けたアビゲイルちゃんがいきなり“ペニス! ペニス! ペニス!”の大連呼で掴みも完全にOK!

さすがにこんな作りのお話なのでここから先は詳しく書けませんが、最後まで気分良く見られる佳作でした。何しろママ候補三人を演じる女優が揃ってハリウッド主演級なんだから、ギリギリまで正解が見えないのも素晴らしい点。

ただ、やはり主役はあくまでライアン・レイノルズだからか、全体に軽い印象を受けるのも確か。更にもうひと捻り、ふた捻りあっても良かったんじゃないかという気もします。

でも男女どちらでも楽しめる作品だとは思いますよ。アビゲイルちゃんは可愛いしね。

それから、ニルヴァーナやマッシヴアタック、あるいはビル・クリントンといった1990年代のアイテムが既にノスタルジーの対象になってるのには、ちょっと愕然としました。