DNA
原題は'Dying Breed'。「ソウ」シリーズのリー・ワネル主演によるオーストラリア製食人族スリラーです。
絶滅したタスマニアタイガーを発見すべくタスマニア島の奥地へ足を踏み入れた二組の男女。その中の一人、ニーナの姉は八年前にここで死体となって発見されていた。そしてそんな彼らを待っていたのは、十八世紀の食人脱獄囚アレクサンダー・ピアースの伝説と不気味な雰囲気を漂わす村人たちだった…。
グレッグ・マクリーンの一連の作品や「ルール」のジェイミー・ブランクスが母国に帰って撮った'Storm Warning'等、流刑囚の血が騒ぎ出したんじゃないかと思われるホラー映画が続出し始めた*1最近のオーストラリア映画界。そんな他国の人間の偏見にずばり応えた作品をオーストラリア人自ら製作!
要するにピアースの末裔がタスマニアの奥地で細々と生き続けていて、観光客を捕まえては先祖伝来の食人行為をしたり、血を守る為に子供を産ませたりしていた!! という話でした。
まぁこんなストーリーは、ホラー映画を見続けてればすぐに察しがつく話。ところがこの監督、何を思ったのか、中盤過ぎまで不気味な影がチラッチラッってのを繰り返すばかり。そんなの序盤だけでいいだろ! さっさと人間狩りを始めろよ! とイライラしてしまいました。
そしていざゲームが始まってからも、演出が微妙かつパワー不足で、予告編から期待してた程のスリルを感じるまでには到らず。ホントにタスマニアでロケしたのかは判りませんが、舞台となる大森林&大渓谷は雰囲気抜群だし、残酷描写も低予算にしては頑張ってるだけに勿体無いなぁ。
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*1:全然日本に入ってこないのが残念。