喧嘩の極意

喧嘩の極意1 [DVD]

※予告編

　大ブームのヤンキーアクションに、かつては「ビー・バップ・ハイスクール」や「スクールウォーズ」でブイブイ云わせていた監督OZAWAが参戦! 主演は小笠原大晃と小林且弥。他は何時もの面々(w。

とある地方都市の不良の巣窟・極東工業、通称“キワコウ”に転入した一年生ハル。だが転校初日から名前(春麗=はるうらら)をバカにされたのを理由に“クラスメイト”を全員シメてしまった事で、上級生たちの標的にされてしまう。そんな中、同級生の一匹狼・新吾と意気投合したハルは…。

ケンカの匂いがする所なら後先考えずに突っ込んでいく主人公が、キワコウOBの喫茶店のマスター(小沢仁志)や刑事(小沢和義)、見た目とは裏腹に最強の校長(斉藤洋介)、キワコウのトップ(本宮泰風)たちに導かれてケンカの極意に目覚めていく…という話、なんだろうけど、そこに初恋エピソード*1やヤンキー狩り等々のヤンキーものの定番メニューまで盛り込まれたストーリー。

でも、この盛りだくさんの内容が逆に仇になってて、全ての要素が中途半端になっちゃってるのが残念でした。特に、これもヤンキーものの定番であるコメディ部分のテンポがイマイチ。アクション部分の切れ味は中々なのに、その間にユルい笑いが入るモンだから全体まで緩んだ印象になっちゃってる。人情喜劇みたいなのは得意な監督OZAWAだけど、ベタなお笑い演出は苦手なんじゃないでしょうか。

逆に言えばこれから面白くなりそうな要素がまだまだ残ってるとも言えるし、小沢兄貴のブログによれば続編も既に撮ってるらしいから今後の展開に期待したい所です。

*1:マドンナ役は神野絢香。メイド服姿も披露するけどあまり似合ってない。