ザ・チェーンソー・スラッシャー 悪夢のいけにえ


5/23リリース AMGエンタテインメント

※予告編
 原題はストレートに'Slasher'。ドイツの新人監督による文字通りのスラッシャー系青春スプラッタホラーです。
あらすじは、夏休みに湖へキャンプに来たバカ者たちがマスクを被ったハゲでデブな基地外おっさんにブチ殺される! それだけ! 以上!!
そんな超定番なストーリーな訳ですが、何故か主人公グループが中々キャンプ場に行ってくれない! こんなバカどもの生態なんか見たくねぇんだよ! さっさと殺されろってぇんだよッ!! 一応小手調べみたく、キャンプ場に来たバカップルが殺されたりはするんですが、判りきった展開に進んでくれないからイライラしてしまう。
この時点で、この監督に才能が無い事はおおよそ見当がついたんですが、案の定…。チェーンソーに斧、出刃包丁、針金、釘と殺しの得物は多彩だし、血の量も相当。しかし、殺すタイミングやテンポ、緩急のつけ方がまるでなってないから、これがちっとも怖くないし驚けないんですよ。
そんなダラダラした演出の極みが、最後に生き残ったヒロインと殺人鬼の一昼夜に渡る鬼ごっこ。これがホントにもうチンタラチンタラ20分近くも続いて…。余り長々と続くもんだから、これはまさか「幻の湖」ENDかとちょっと期待しちゃったじゃないか(w。
それと、まるで本筋とは関係の無い回想シーンがやたら挿入されるモンだから、元々あって無いに等しいストーリーが余計判らなくなってしまう。お陰でラスト唐突に明かされる真相も何がなんだかさっぱり…。
唯一良かったのはお姉ちゃんたちがやたらヌードになって、しかもセックスシーンを念入りに撮ってる事くらいでしょうか。顔は正直微妙ですが、皆割りとスタイルが良かったりもするし。
と言うか、IMDbのレビューで自分とまったく同じ感想を書いてた人がいて笑ってしまいました。パクリじゃないんで、一応。
あ、それと「グラインドハウス」のフェイク予告編'Thanksgiving'の、ペロっと舐めて‘血だ…’のシーンそっくりの場面が出てくるゾ! いや、だからそれは見りゃ判るだろッ!

ザ・チェーンソー・スラッシャー-悪夢のいけにえ- [DVD]

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