ファット・ガール 愛はサイズを超える


※予告編
 原題も'Phat Girls'。モニーク主演のドタバタラブコメディです。
クイーンサイズのデパート店員ジャズミンの夢は、自分たち太めな女性たちを魅力的にするファッションブランドのデザイナーになる事。そんなある日、自分と同じ悩みを持つステイシー、スタイル抜群のいとこのミアと共にリゾート地にやって来たジャズミンは、ナイジェリア人のイケメン医師ツンデと出逢う。どうせ何時もの様にミア狙いだろうと諦めていると、何と彼のお目当てはジャズミンだった!?
うーん、これはちょっとどうなんでしょうか。恋する事でコンプレックスを克服し、自信を持つ事で真の魅力が目覚めるというラブコメディでお約束の展開自体は悪くないと思うんですが、この映画の場合、ヒロインの描き方に問題ありだと思います。
だって、スタイルの良い女の子にばかり色目を使う男たちを馬鹿にしてきた癖に、自分が恋に落ちるのもルックス優先。価値観の違う男性たちに出会って立場が逆転した途端、普段はモテモテのミアをバカにするのも、自分が何時もやられて愚痴ってた事じゃないか!
そもそもこのヒロイン、相手や友だちは二の次で、勝手に盛り上がって勝手に落ち込んで、勝手に怒ってみたいな自己中キャラだから、ちっとも応援する気にならないんですよねぇ。まぁ、この辺は女性が見れば全然違うのかも知れないけど(監督も女性だし)。
それとラブシーン全てが妙に生々しく且つ長めなのも気になりました。これも女性監督だから?
※モニークが出演してる未公開サスペンス映画「サイレンサー」の感想はこちら