真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章

 まず良い所から。阿部寛は、三作目にしてケンシロウというか神谷明の生霊でも乗り移ったんじゃないかと思わせるハマりっぷり! 阿部ちゃんが演ってるを知らなきゃ判らないんじゃないかな。たまにお茶目な所も見せるケンシロウでしたが(w。
それと栗田ゆう子ばりの素晴らしい解説ぶりを見せる坂本真綾たん演じるリンも笑える。
それに対して、問題の宇梶剛士ラオウ…。あれじゃあ只の小悪党、ケンシロウかませ犬キャラ程度にしか見えないよ。郷里大輔のフドウの方が余程重厚感があるんだもんなぁ。
それでもラストバトルと例の名台詞の辺りでは、脳内補完も加えて何とか見られる出来になったと思ったら…。その後にお前誰なんだよ! な、一人だけ「エンジェル・ハート*1から抜け出たみたいにこざっぱりしたオリジナルキャラ登場>骨壷>ショボ過ぎる帆船のCGのコンボにあ然呆然。別に柴咲コウをキャスティングをする為にオリジナルキャラを作っても構わないけど、その為に映画全体をぶち壊すなよ。こんなクソ構成、一体誰が考えたのか、そして誰が許したのか。ホント、不思議です。
まぁ、ショップとしては稼がせて貰ってるんだから有難い作品なんですけどね。
一応、前作「ユリア伝」の感想はこちら※こっちにはあの葬式の映像も入ってるよ! わざわざ別ディスクにして!!

*1:監督が同じ平野俊貴だからか。