人造昆虫カブトボーグVxV#41

 ‘お呼びでございますか? 総帥’‘お前は…永遠という言葉を信じるか…?’‘は、はぁ’‘信頼…友情…絆…、そんな言葉を平気で口にする青臭い奴ら…叩き潰してみたいと思わんか…?’‘裏切り…甘美なる言葉でございます’‘そう、裏切りだ…それこそが奴らを倒す鍵となるのだ!!’

何時もの様にロイドさんの店でダベってるリュウセイ、勝治、ケン、そして…? ‘大変だ!’‘君は同じクラスの西山君!?’‘ビッグバンが…ビッグバンが二丁目の練習施設を襲ったんだ!!’‘何だって!?’‘ハッ、放って置く訳にはいかないな’‘行くぞ! 勝治、ケン、マンソン!’(ま、マンソン?!) 一斉に駆け出す四人。‘とうとうビッグバンが本格的に動き出したんだな!’‘ビビる事なんか無いぜ! 何たって俺たちは四人いるんだからな!’ 練習施設に到着した四人。そこには子供たちを蹂躙するビッグバン軍団が! ‘戦いたいのなら俺たちが相手をしてやる!’‘あぁ、俺たち四人がな!’(だからお前誰だよ!?) ‘チャージ3回! フリーエントリー! ノーオプションチームバトル!’‘チャージ3回! フリーエントリー! ノーオプションチームバトル!’ リュウセイ、勝治、ケン、そしてマンソンvsガルフストリーム笹本&戦闘員三人によるチームバトル開始! ‘出すぞ、新奥義! 行けぇ! バイリンガル・セクレタリー! テンサウザントトランスレーション!!’‘頼むぞ! 俺のハウリング・ロデオ・ドライブ!’ マンソンが宇宙でピアノを弾くの図! ‘出たぁ! マンソンの必殺技だ!’‘類稀なるピアノの才能を惜しげもなく発揮したマンソン君のグランピアノヒーリングフォルテッシモ!’(マンソン君? 君??) ぶつかり合う両雄! だがマンソン完勝!! ‘よぉし! 一気にたたみ込むぞ!’‘何時ものリズムだ! リズムを忘れるな!’‘アン!’’ドゥ!’‘トロワん!’ 何時もより華麗な三人も必殺技発動。‘レッドレットメテオバースト!’‘デンジャラスサンダーアルティメットオメガ!’‘チャイナクックマーベラスショウロンポォーッ!!’ リュウセイたちも完勝! ‘後はお前だけだ!’‘ンフフ…流石だなぁ、天野河リュウセイ、松岡勝治、龍昇ケン、そしてシドニー・マンソン!’‘当たり前だぁ! お前なんかに負けてたまるか!’‘僕らはずっと四人で戦って来た!’‘あぁ、四人の仲間、四人の絆さえあればどんな事でも乗り越えられるぅ!’‘俺たちの友情は何者にも引き裂かれる事は無いッ!’‘四人の友情…ンフフフ…友情かぁ…’ 今日の所は友情に免じて手を引くと捨てゼリフを残して立ち去るビッグバンであった。

ロイドさんの店に戻った四人。思わずマンソン(声/亀山助清)との出逢いを回想するリュウセイ。ロイドさんの店にフラッと現われたマンソン。最初はライバルとしてバトル! だが何時しか互いに認め合い、友情を育んでいったのだった。以来、何時も四人で戦って来た。エリート要請塾でも(エッ?)、ブラックゴールド団とも(エエッ?)、夕陽に向って素振り千回した時も(エエエッ?)、ニューヨークでのVモデルとの特訓の時も(エエエエッ?)、リュウセイの世界大会の時も(エエエエエッ?)、負けて日本に帰ってきた時も(エエエエエッ?)。更にマンソンから楽器を習い、三人は究極のリズム感を養ったのだった! ‘ワハハハハ…!’ 笑顔の絶えない四人にロイドさんも、彼らの友情は永遠に続いていく事でしょオと満足げ。その夜、マンソンが暮らす高級マンション。‘はぁ、俺たちの友情か…リュウセイ、勝治、ケン、皆良い奴らだ…だが俺は…’ その時、一本の電話が…。その頃、ビッグバンオーガニゼーション本部では…。‘そろそろかと思われます…’‘時は来た様だな…作戦を実行に移す!’‘はっ! コードネーム“裏切りの戦慄”作戦、開始致します’ 翌朝、雨降る駅前で誰かを待つガルフストリーム笹本の姿があった。‘待っていたぞぉ、フッ’

そして…。公会堂に押し入るビッグバン軍団の姿が! 職員もボーグを手に対抗するが成す術無し。ビッグバンが公会堂を占拠したという報せがリュウセイの耳にも入る! ‘気をつけろよ、リュウセイ! 奴は何かを企んでる筈だ、何が起きても自分を強く持てよ…何が起きたとしても…’ 意味深にアドバイスを贈るマンソン。公会堂に到着するとステージにビッグバンが! ‘今度は何をするつもりだ!?’‘知れた事を! お前たちを叩き潰すのだ! その友情を逆手に取ってな!!’‘それは一体どういう意味だ?!’‘出でよ! ビッグバン・ローゼス!!’するとステージにデスメタルガールズバンドの姿が現われた! ‘紹介しよう! 我がビッグバンオーガニゼーション、新たなる刺客! ビッグバン・ローゼスだぁ! ふろぉむUK…’ ローゼスが叩き出す轟音が鳴り響く! 何故かケンはノリノリ(w。ボーカルはメリーアン(声/藤田記子)、ギターはエイミー、ベースはグロリア(声/中川里江)、ドラムはサダコ(声/石橋美佳)。そしてバトル開始! ‘チャージ3回! フリーエントリー! ノーオプションチームバトル!’‘チャージ3回! フリーエントリー! ノーオプションチームバトル!’ チャージインした途端、再び演奏を再開するローゼスたち。その騒音とも取れる轟音にリュウセイたちの命とも言えるリズムが掻き乱され、アンサンブルが取れない! 蛇行するマシンたち!! ‘ようやく気付いた様だな’ マンソンが仲間になって以来、着々と進行していたこの作戦。‘それはどういう意味だ?!’‘はぁッ!?’ あまりの轟音にフィールドを挟んでの会話も聞き取れず(w。知らず知らずの内にマンソンのリズムを起点に戦っていたリュウセイたち。友情に基づいたその無敵のチームワークにひびが!? 必死にリュウセイがリズムを取ろうとするも失敗。するとローゼスが必殺技の体勢に! ‘ここまでか…’‘いいや、まだだ! 俺は教えると同時に教わったんだ、お前たちに…諦めない心ってヤツをな!’ 三人に耳を塞ぐ様に指示するマンソン。俺を信じろ、俺の指先だけに集中しろと伝え、無我の境地に突入してリズムを刻み始めた! それにリュウセイたちも呼応してリズムを刻む! その一糸乱れぬカウントに乗せられ、ローゼスたちも三拍子のリズムを刻み始めてしまった! ‘今だ!’‘行けぇ! 俺のトムキャット・レッド・ビートル!’‘ほとばしれ! 僕のエレクトリカル・スピードワゴン!’‘ぶっ飛ばせ! キー・オブ・ザ・グッド・テースト!’‘旋律だ! ハウリング・ロデオ・ドライブ!’ リズム感を取り戻した四人は無敵! ローゼスも必殺技を発動するも、リュウセイたち完勝! するとビッグバンは何処ともなく消えていた。夕陽をバックに、がっちりスクラムを組む四人。‘四人の友情と信頼の力で、絶体絶命の危機は脱した! しかし、ビッグバンのダークビッグプロジェクトは今まさに動き出そうとしている! 行けぇッ! リュウセイ! 勝治! ケン! そしてマンソン! その友情が続く限り…フォーエバー!!’

えーっと、今まで必死になって見てきましたが、マンソンの様な重要キャラクターを見逃していたとは一生の不覚。と言うか、フラグの立て逃げ、酷過ぎる(w。脚本/大和屋暁