アルマゲドン2007

8/3リリース プライムウェーブ
　原題は'Earthstorm'。スティーブン・ボールドウィン主演のSFパニックものです。監督は「アンダー・ザ・プラネット」のテリー・カニンガム。
月の裏側に小惑星が激突! 月の表面には巨大な亀裂が走り、そこから破片が次々に地球に降り注いでいった。このままでは月全体が崩壊し、地球は死の星になってしまう!? この緊急事態に召集されたのは、何とビル解体業者のジョンだった! 爆破のプロである彼に正確な爆破ポイントを割り出して貰い、応急処置的に亀裂を塞ぎ、後は月の自然回復を待とうという計画だったのだが、これに女性科学者レイラが異を唱える。その頃、地球各地では異常気象が始まっていた…。
人類の危機を救う為、肉体労働者が宇宙へ飛び立つという、まさに「アルマゲドン」の遺伝子を受け継いだトンデモパニックでした(w。
何しろ主人公側の女科学者とその父はジャイアント・インパクト説を完全否定! 異端の説を唱えた父親は学会から追放されていたという、何度見たか判らないありがちなパターン。破片が集まって形成された訳じゃないから今度も自然回復など有り得ない、月に大量に含まれている(と勝手に信じてる)鉄分に電磁力を通して破片を吸い寄せ、力ずくで穴埋めしちゃおうという計画!! 勿論この作品世界ではこっちの説の方が正しい事になっちゃいます。
まぁどっちが正しいかはこの際置いといて、個人的に馬鹿馬鹿し過ぎて楽しくなったのは主人公を月まで運ぶスペースシャトルの描写。月まで最速で行く為に核ロケット搭載! ハリケーンが吹き荒れる中で発射! 月に近付くとそこはデブリなんてレベルじゃない、大小の破片がウジャウジャ。そこを女性宇宙飛行士が右に左にスイスイとすり抜けてゆく! 更に月に到着すると亀裂の中にターンしながら着陸! あれ? 宇宙から見たら月を半周するくらいの巨大な亀裂だったのに、近くで見るとえらく狭いなぁ。そして勿論作業中に崩壊の危機! しかしそれも間一髪女性宇宙飛行士のテクニックで回避!! いやぁ、スペースシャトルって戦闘機並に小回りが効く万能宇宙船だったんですね(w。これなら何時宇宙戦争が始まっても大丈夫だわ(ww。
そんな感じで、本物の「アルマゲドン」をゲラゲラ笑いながら見た人なら十分楽しめるバカ映画だと思います。間違っても真面目には見ない事! いや、意外と真剣に見ても楽しめる人もいるかも? でも個人的にはそんな人と友だちにはなりたくないなぁ。
ちなみに大統領のアドバイザーという嫌味な科学者役で「宇宙空母ギャラクティカ」のダーク・ベネディクトも出演してました。
それとどうでも良い話ですが、この邦題はWWEに訴えられないのかな?

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