ドラゴン・クルセイダーズ


7/4レンタルリリース ニューセレクト

原題も'Dragon Crusaders'。The Asylum社によるファンタジーアクションです。主演はアサイラムアーサー王モノ「MAGIC AND THE WAR OF THE DRAGONS 魔法戦士と竜の騎士団」でウーサー役だったディラン・ジョーンズ。監督・脚本も、その「MAGIC AND THE WAR OF THE DRAGONS」や「バトル・オブ・ロサンゼルス」のマーク・アトキンスです。

朽ち掛けた古城に守られた海辺の村が海賊に襲われる。だが、偶然そこを通り掛った十字軍の残党たちによって助かるのだった。しかし、海賊たちの襲撃に悲観した一人の修道女が掛けた呪いが、騎士たちにまで降り掛かってしまう。その呪いとは人間をガーゴイルに変えてしまう魔法だった!

巨大な黒竜が滑空するオープニング。本場・英国ならでは荒涼とした原野や古城。役者たちの顔つきも男女問わず中々。そして、ガーゴイルの方は微妙ですが、ドラゴンの方は意外にイイ出来のCGIだし、魔女やら女戦士やら、果てはゾンビみたいなのまで登場!! と、映像的にはアサイラム印とは思えぬ雰囲気の作品でした。

ところが! やっぱりというか何と言うか。上記の設定の見せ方がマズ過ぎ! 何となくボンヤリしたままお話が始まっちゃうから、コイツら全員一体誰やねん?! みたいな状態が前半丸々続く!

ようやく中盤になって色んな説明が始まるものの、今度はダラダラ…。これだったらバトルの方をさっさと見せてくれよ! という気分に今度はなってしまう…。

そして、一つ一つは悪くない設定も、全体を通すとそれらが有機的につながっていなくて、クライマックスもイマイチ盛り上がらず…。最強ドラゴンと戦うのは…みたいなアイディアも悪くないのになぁ。

こんな感じで、珍しく良いトコまで行ってたのに…と残念に思えてしまった凡作でした。