ハード・ラック


※予告編
 原題も'Hard Luck'。ウェズリー・スナイプスが、久々にマリオ・ヴァン・ピーブルズと組んで贈るクライムドラマです。ピーブルズは監督・脚本・出演の三役。何故か(?)シビル・シェパードも出演してます。
とことんついてない人生を送ってきた男、ラッキー。今夜も連れの誕生パーティに招かれ、ラテン美女とイイ事しようとした矢先、罠にハメられてしまいそうに。だが美女を人質に五十万ドルをゲット! と思った矢先、現金の入ったスーツケースを開けた途端に…!?
ピーブルズの監督作だけに、何時ものスナイプス映画と比較すれば、雰囲気のあって期待を抱かせる幕開け。ところが話が進むと何かがおかしい。オフビートな演出なのは良いんだけど、それがどうもやり過ぎな感じなんですよねぇ。
特に判らないのが、スナイプスと美女の逃走劇の合間に出てくる、シビル・シェパードと東洋人の年の差拷問カップルの存在。女をさらって来ては椅子に縛り上げ、拷問を繰り返すというキャラなんだけど、マジでこんなのが出てくる意味が判りませんでした。一応、終盤にはストーリーに絡んでは来るんですが…。うーん、ホントに訳が判んない。
この所のスナイプス映画を見る度に、こんなVシネマチックなのばっかに出て…と嘆いていたけれど、こういう訳の判らないモノを作るくらいなら、ベタでも派手にドンパチをするアクションの方がファンは喜ぶと思います。そういうのを期待して借りてくれたお客さんは面食らうだろうなぁ。