レジェンド・オブ・ドゥーム

レジェンド・オブ・ドゥーム [DVD]

レジェンド・オブ・ドゥーム [DVD]

 原題は'Seven Mummies'。アルバトロス社提供のアドベンチャーホラーです。
メキシコ国境に程近い荒野で、護送車から五人の囚人が女保安官*1を人質に脱走。その道中、彼らは地中から骸骨と一枚のメダルを発見する。ようやくたどり着いたボロ小屋にいたのはダニー・トレホ! 彼は囚人たちに七体のミイラと七枚のメダルにまつわるトゥマカコリの伝説を語り始める。かつてこの地には金鉱があった。それを七人のイエズス会士が大量の金貨に変え、どこかに隠したのだと言う。そして、その在り処を示すのは七枚のメダル。囚人たちが持つメダルはその一枚だった! 色めき立ち、金貨探しに出発した囚人たち。小屋の男が教えた通りに伝説に引き寄せられたならず者たちが作った街に着いたのだが、そこにいた住人たちは皆西部劇から抜け出たような奇妙ないでたちをしていて…。
ネタバレすると、街の住人たちは全員バンパイア&グール! ちなみにその本締めはビリー・ドラゴ! カラカラに乾いた喉を潤そうと酒場に入ると、そこには巨乳の娼婦たちが。久々の女だぜ!とばかりにむしゃぶりつきますが、夜になったら本性を現して…という展開です。
要するに「フロム・ダスク・ティル・ドーン」の亜流みたいな話で、B級映画なんだからそれは全然構わないんだけど、これが! 夜になると画面が暗い! 音もショボショボ! 構図も最悪! お陰で何がどうなってるんだか、さっぱり判りません! B級なんだからアクションシーンやグロいシーンだけでもちゃんと撮れば良いのに、肝心のその辺が全然ダメ! この監督、絶対才能無いと断言します。
判ってないと言えば、この監督、女優をどう撮ればエロ…じゃなくて魅力的に見せられるかも判ってないんじゃないかなぁ。せっかくのセリナ・ヴィンセントなのに、全く彼女に見せ場が無いんだもの。一応、逃亡中に我慢の限界に達した囚人の一人が彼女に飛び掛り、オッパイをわし掴みにするシーンはありますが、ホントそれくらい。前述の囚人と巨乳娼婦のセックスシーンも、画面が暗過ぎて巨乳はシルエットしか見えない…。
パッと見は中々良かったんですがねぇ。予告編を見て騙される人が続出しそうな予感がします(正直な所、それに期待してたりはしますが)。

*1:キャビン・フィーバー」「ザ・シング」のセリナ・ヴィンセント