Zack and Miri Make a Porno(恋するポルノ・グラフィティ)


ケヴィン・スミス監督・脚本のラブコメディ。主演はセス・ローゲンエリザベス・バンクス。共演にクレイグ・ロビンソン、ジャスティン・ロングに、ケヴィン・スミス作品には不可欠のジェイソン・ミューズ。ポルノとくればお約束でトレイシー・ローズ。そして何故かトム・サヴィーニまで出演してます。

全米初登場第二位の大ヒット作なのに、最近のコメディ映画の常でいつまで経っても日本に入って来ないもんだからUK盤DVDを購入。それで満足してテレビの前に積んでたら日本でのDVD化が唐突に決まっちゃいました。という事で慌ててサンプル版感覚で見てみる事に。

感謝祭シーズンのペンシルベニア。幼なじみとして育ち、今も恋愛関係抜きで気ままな同居生活を送っていたザックとミリ。しかしザックが支払う分の家賃を滞納した事から電気と水道を止められてしまう。そこで二人は、仲間たちを巻き込んでポルノ映画を製作、一攫千金を狙う事に。ところが、幼い頃から兄弟のような関係で、普段は下ネタも平気な二人もセックスシーンを撮る事になり、微妙な雰囲気が流れ始め…。

正直余りリアリティの無い展開かなという感じですが、主人公二人のボンクラ貧乏暮らしを一瞬で理解させ、ギャグの積み重ねで金のためならポルノも撮る! というありえない流れもスムーズに見せるケヴィン・スミスの構成力はさすが。

洋ピンといえば大作映画のパロディと決まってますが、主人公二人も自分らの作品のタイトル案(要するにダジャレ)を嬉々として出し合います。そしてスミス映画のファンならすぐに察しがつくでしょうが、採用されるネタは「スター・ウォーズ」! 仲間内の関係で役を振ってみたらザックが“ハン・ソロ”、ミリが“レイア”にすんなり決まる*1んだけど、となると二人は当然…という感じで、二人がセックスしなければならない展開に笑いも込みで持っていくのも上手いなぁ。

当然そこからお話は二転三転。自分の拙い英語力で理解したところでは、男女間に友情は成立するか? みたいな話じゃなく、子供みたいな関係をダラダラ続けてきた二人が大人になる瞬間を描いた作品でした。だって“その時”の二人がロマンチックで超素敵なんだもの! ラストも綺麗に決まって、うん傑作だと思います。

そうそう、最大のネタバレを一つ。エリザベス・バンクスはヌードになってません! トレイシー・ローズも脱いでません!! 脱ぐのは現役ポルノ女優のケイティ・モーガンとストリッパーのおネエさんたちだけ! あ、ジェイソン・ミューズもナニをブラブラさせてましたw。あれ日本版はどうなるのかなぁ?

恋するポルノ?グラフィティ [DVD]

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で、実は今回の日本版DVD。業界誌等にはレンタル版のリリース情報が全く出ていません。規格番号等を見る限り、まさか…、また…、これもか……。うーん、某最大手チェーンの独占タイトルになるイヤな予感が…。

そんなイヤな予感を振り払うためにも、ケヴィン・スミスの最新監督作'Cop Out'の日本での劇場公開と、代表作「チェイシング・エイミー」並びに「クラークス2」のDVD化を希望します!

コップ・アウト Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)

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ファンボーイズ [DVD]

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※同じメーカーが同日にリリースする二作品。これも…まさか…。