パーフェクトゲーム 究極の選択
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2008/08/02
- メディア: DVD
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橋の上で発見された妊婦の感電死体。膨らんだ腹には"WΔZ"の文字が深く刻み込まれていた。事件を担当するベテラン刑事のエディと着任したばかりのヘレンは、被害者のヒモだったチンピラの下へ急行するが、何と彼もまた酷い拷問を受けた状態で首を吊って死んでいたのだった。更に彼らと同じスラム街でつるんでいた双子のギャングも同じ手口で殺され、一方の死体からはまた"WΔZ"の文字が発見される。死体から検出されたドラッグの入手ルートを追ってたどり着いた動物学者の研究室で"WΔZ"から更に続く数式を見つけるエディたち。この学者が犯人かと思われたのだが、彼には動かぬアリバイがあって…。
タイトルにもなってるから数式を巡る謎解きモノかと思いきや、あっさりその出どころが割れるし、かなり早い段階で真犯人まで判明して、ミステリーを期待して見始めたらちょっと拍子抜け。
更に“愛する者を守る為なら自分の命を犠牲に出来るか?”という命題が突きつけられるシチュエーションスリラーぽい要素もあるんだけど、これも今時のソリッドな演出じゃない分、そういう楽しみ方は違う気がします。
どちらかと言えば、アメリカの荒んだ街を舞台にしてはいるものの、スタッフやキャストの多くがヨーロッパの人という事で醸し出される陰鬱なムードを楽しむのが正しい見方の作品ではないでしょうか。
主演のスカルスガルドも相変わらずの渋さ(最後はヌードまで!!)だし、欧米人には珍しいタヌキ系カワイコちゃんのメリッサ・ジョージがやさぐれオヤジたちに囲まれて奮闘する姿にもグッと来るモノが。セルマ・ブレアも、今やすっかり板に着いた汚れ役で熱演してます。
最後まで緊張感が保たれてるんで、過度な期待をしなければ結構見られる作品だと思います。但し、猟奇的な描写がストレートなので、そういうのが苦手な人には辛いかも知れませんが。