American Gangster(アメリカン・ギャングスター)


 香港盤を購入。日本語字幕 & 吹替付き! デンゼル・ワシントン大塚明夫でした。
映画の感想は、1970年代の空気感が良く出ていて、最近のリドリー・スコット作品の中では傑出していると思う。ただ終盤の展開がちょっと物足りないかな。この辺は「プリンス・オブ・シティ」で補完しろって事でしょうか(でも日本ではDVDが出てない!!)。
それと気になったのは、あれ程大胆かつ知的なフランク・ルーカスが、街中にヘロインをばら撒く=自分らと同じ貧乏人たちを大量虐殺してるという事実に目をつぶってるってのがどうにも不自然。これは演じてるのがワシントンって事もあるけど。で、この辺は特典映像に収録されていた現在のルーカスの姿(まさにしょぼくれたギャングの末路って感じ、車椅子生活なのも判って痛々しい)を見れば、頭は切れたんだろうけど深くは考えて無かった事が察せられて納得出来た。
逆に、潔癖な正義漢であり性豪というヘンな刑事リッチー・ロバーツをラッセル・クロウが演じるというのは無理が無くて良かった。
ソフト面の感想を言うと、HD特有の異様にクッキリとした画質では無くて、適度にザラついた感じ。これは「燃えよドラゴン」等のHD DVD版と似た印象で、意識してそういう画質にしたのが判る。
それとロバーツの担当弁護士役のケイディ・ストリックランドが綺麗でした。麻薬工場の裸の黒人ネエちゃんズも眼福眼福。

アメリカン・ギャングスター (ハヤカワ文庫NF)

アメリカン・ギャングスター (ハヤカワ文庫NF)