クラーケン

クラーケン [DVD]
5/2リリース ネクシード

※予告編
 原題は'Eye of the Beast'。漁場の魚を食い尽くし、今度は人間を襲い始めた超巨大ダイオウイカの恐怖を描いたカナダ製アニマルパニックです。主演は「ヘルゾンビ」のジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク、監督は「ワイルドサヴェージ」のゲイリー・イエーツ。
年々減り続ける漁獲量の調査の為、ウィニペグ湖にあるフェルズ島へやって来た国立海洋機関のリーランド。早速漁船に乗って調査を開始すると、昨晩から行方不明になっていた少年が浮かんでいるのを発見する。彼が乗っていたボートは奇妙な傷跡を残して大破し、少年も‘湖の主に襲われた’とだけ呟いて死んでしまう。リーランドは湖の主について調べようとするが、禁漁になるのを恐れた漁師たちはまるで取り合わず…。
湖の主であるダイオウイカが、途中では巨大な腕を見せるだけで、クライマックスまで全体像を見せないのは良いんですが、そこに行き着くまでがやたらと辛気臭い。共に漁業で生計を立てていた先住民と白人漁師たちとの対立、閉鎖的なムラ社会、混血の監督官は村八分状態等々。演出が割りとしっかりしているのと、九十分という短さのお陰で何とか最後まで見られる感じ。
で、そのクライマックスですが、イカが夜行性という事もあって真っ暗闇の中で展開。だからイマイチ何がどうなってるのか判らなかった。ここがもう少し派手なら見応えがあったんですが。
全体的には低予算の凡作レベル。まぁイカの血を赤にしてるだけで、製作陣のレベルが判ろうというモノです。