ラッキーナンバー9

ラッキーナンバー9 [DVD]

ラッキーナンバー9 [DVD]

 原題は'Shooting Gallery'。勿論「ラッキーナンバー7」とは何の縁も無いクライムムービーです。主演はフレディ・プリンゼ・Jr.。共演もヴィング・レイムス、ロゼリン・サンチェス、デヴォン・サワ、アンガス・マクファーデンと、そこそこ充実。監督は天海祐希主演作「クリスマス黙示録」のキオニ・ワックスマン。
流れ者のハスラージェリコは、その腕を買われて街の大物カールの店“シューティングギャラリー”の専属になる。腕一本でのし上がっていくジェリコだったが、ある時モーテンセンという刑事からカールを逮捕する為に八百長を仕組む様、強要されるのだが…。
カールの殴り込みシーンで始まるオープニングは、この規模の作品にしては中々に雰囲気が出てる。これは犯罪映画の拾い物かと思ったら…。暴力、駆け引き、危険な女、セックス、ドラッグ、金、そしてどんでん返しと、いかにもそれらしいシーンをダラダラと並べただけの退屈な作品でした。
一応それなりの面子が揃ってるから、それらしいセリフと撮り方をすればそのシーンだけは持つ。でもそれらを繋げたり膨らませるだけのストーリーとかキャラクターの感情の描き込みが皆無なので、通して見るとさっぱり面白くない。
せめてもう少しマトモな脚本に仕上げてから撮れよ! と言いたくなる作品でした。