エクスカリバーII 伝説の聖杯
- 出版社/メーカー: 日活
- 発売日: 2007/06/08
- メディア: DVD
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
アーサー王が治めるキャメロットの平和に安心し、ひと眠りと洒落込んだ魔術師マーリン(サム・ニール続投!)。しかし目覚めると、何と五十年も過ぎていた! 早速キャメロットに戻るが、アーサー王や円卓の騎士たちを亡くなり、都も荒廃の一途。聞けばアーサーの後を継いだ王の悪政に、聖杯は何処とも無く消え、以来キャメロットは荒れ始めたのだという。しかも仇敵である湖の魔女(ミランダ・リチャードソン続投!)が蛮族と手を組んで、キャメロット侵攻を開始していた。多大な魔力を秘めながら今はこそ泥を生業としている旅の若者ジャックを弟子にして、消えた聖杯の行方を追うマーリンだったが…。
例の如く、計180分にも及ぶ長尺の作品なんですが、上に書いたあらすじは前半の前半部分。物語はそこから意外な展開を見せていきます。ま、原題を見れば判る通り、今回の主役は“魔法使いの弟子”ジャックなんで…。
それに、ファンタジーと言えば基本的に勧善懲悪のストーリーと相場が決まってますが、本作の場合、登場人物が揃いも揃ってどこか欠陥があるというか、人間くさいというか。
何しろマーリンが自分のミスで眠ってしまい、キャメロットを窮地に追いやってるし、主人公のジャックもその出自からして…(流石にネタバレになるので伏せときますが)。
ヒロインも復讐の為に男装して騎士になろうとする農家の娘で、華麗なる女剣士というには地味なルックス。お姫様ポジションの国王の妃候補も純情な顔して浮気中。
その国王にしても、最初は定番通りに腹黒キャラかな? と思わせますが、実は単なる凡人でしかない。襲う側の蛮族にしても、彼らにとっての正義の戦争だったりするんですよね。
クライマックスの展開からして、おそらくこれはイラク戦争後の現在のアメリカの状況をかなり反映してるんじゃないでしょうか。その辺が面白いと言えば面白いんだけど、単純明快な物語を期待するとイマイチ乗り切れないかも知れません。
- 出版社/メーカー: 日活
- 発売日: 2005/07/08
- メディア: DVD
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (6件) を見る