THE PET

THE PET ヘア無修正版 [DVD]
2/2レンタルリリース クリエイティブアクザ

原題も'The Pet'。フォトジャーナリスト、D.スティーヴンス(って、誰?)監督・脚本によるエロティックサスペンスです。

恋人の暴力で愛猫を亡くしたメリー。傷心の彼女を慰めてくれたのは偶然知り合った大富豪フィリップだった。動物病院から猫の遺体も引き取れない程に金に困っていたメリーに、ポンと1万ドルの小切手を差し出すフィリップ。しかし、その代償に彼は奇妙な提案をする。それは、二日間だけメリーがフィリップのペットになるというものだった。フィリップの魅力の前に断り切れず、引き受けてしまうメリー。フィリップの豪邸に連れられて来た彼女は裸にされ、首輪を付けられ、話す事も禁じられて…。

久々に訳の判らない映画を見ました。いや、出来の酷い映画は一杯見てるけど、あの辺のは‘ゾンビを出してやろう’とか‘巨乳を出してやろう’といった目的が判るじゃないですか。でも本作にはそれすら感じられない!

一応は、劇中で『O嬢の物語』が引用されてる様に、調教エロスものの一種なんだとは思います。でも別にセックスする訳でもなく、逆に情操教育をするでもなく、本当にペットの犬の様に庭や海岸を走らせるだけ! そもそもヒロインも洗脳されてる訳でもなく、暴力を受けてる訳でもなくて、何でペットを続けるのか理解不能。何度も辞めるチャンスはあるのに、ちょっと優しくされると‘うーん’ってなってしまう。ご主人様が焼印を押すけどまだやるか?と聞いても、‘それって痛い?’って反応…。疑問に思う所が違うだろ! それでいてペット生活が段々快楽に変わっていって…みたいな描写が皆無なのも不思議。

これでヒロインが若くて魅力的ならまだ見られたんですが年食ってるわ、体は貧相だわ、生活臭はプンプンさせてるわで…。まぁ、深く考えもせずに‘金が貰えるからいっか!’みたいなDQNな役柄にはピッタリでしたけど。その割りにはご主人様以下、皆が皆‘完璧な肉体だ!’なんて褒めるから頭がクラクラしてしまう。

一体どういうオチをつけるのかと思ったら、これもまた酷い出来で…。そしてエンドクレジットの前には、まさに取って着けた様な哲学的メッセージと世界各国の人身売買のテロップ…。

最初から最後まで本当にダメな映画でした。これなら欲望に正直で、見る者の期待に応えてくれるアルバトロスの「ヴァージンオークション」とかの方が余程見る価値あると思いますよ。

THE PET ヘア無修正版 [DVD]

THE PET ヘア無修正版 [DVD]