赤龍の女

赤龍の女 [DVD]

赤龍の女 [DVD]

大阪、道頓堀。ヘルメットに黒尽くめの刺客によって黒澤会のヤクザが次々に殺されていく。鋭利な刃物によるその手口から黒澤会幹部の荒巻は、かつて自分が先代暗殺の汚名を着せたまま惨殺した‘赤龍’と呼ばれた伝説のヤクザ、朝比奈の事を思い出していた。そう、犯人は両親の仇を討つ為に少女の頃から過酷な殺し屋修行をしてきた朝比奈由衣だった! しかし由衣は、黒澤会のチンピラ・朗に惹かれ始めていた…。

最初から和製「キル・ビル」の線を狙ったんだろうなとは思ってたんですが、余りにもそのまんまでビックリ。両親惨殺のシーンなんて例のアニメ・パートにそっくりなんだもの。もうちょっと捻れよ! それに美術や音楽が安いし、全体に演技が芝居掛かってるのも鼻について、どうにも乗れない作品でした。

主演の美崎悠はスタイルが良いのは勿論、意外にも構えとかユマ・サーマンより余程決まってます。でも役柄とは言え、全編一切笑わないのでイマイチ魅力的に見えず。ファンの人はこれで良いのかなぁ? 一応セックスシーンもありましたが、顔のアップに終始するありがちなごまかし方でした。

他の出演者は、荒巻役に遠藤憲一。由衣の師匠に大葉健二! チンピラの朗に武智健二。この辺は旧JAC(現JAE)ファンには堪らないかも。この3人は別格として、それを除いた他が…。特に殺し屋役の我修院達也は本当にいらない! こういう飛び道具的な人は、本当に才能がある人間が使わないと寒くなってしまうという典型でした。一応、脱ぎ要員として紅音ほたるも出演してます。

美崎悠の頑張り振りが見たい方、それと大葉健二の久々の本格アクション*1が見たい方にはオススメ出来ますが、それ以外の人はスルーで良いんじゃないでしょうか。

*1:手錠をはめられたままでの殺陣の切れは流石!