バニシングレーサー

バニシング・レーサー [DVD]

原題は'Hammer and Heart'。パッケージは今時のカーアクション風。主演が「マキシマム・スピード」の人なんで、また「アウトバーン・コップ」の派生タイトルかと思ったら全然違いました。

修道女の叔母から母の死と彼らへの遺産がある事を知らされて帰郷した、異父兄弟のハマー(巨漢のボクシングトレーナー)とハート(口八丁手八丁の詐欺師)。母が彼らに遺したのは今にも潰れそうなオンボロ自動車修理工場。しかも向かいにあるカーショップのオーナーに地上げ寸前?! 目先の金欲しさに一端は売ろうとした兄弟だったが、実は彼らの幼馴染みだったオーナーが母を侮辱するのを聞いて、これを破棄! ハートのアイディアで、工場を叔母の修道院にいた美女たち(何故かいるんだよ!)を使ってのお色気洗車場(まんまプレイボーイの‘ウェット&ワイルド’の世界!)に改造し、これが大ヒット!! 一獲千金に成功、したかに思えたのだが、オーナーの邪魔が入って…。

兄弟が幼い頃に‘テレンス・ヒル&バッド・スペンサー’ごっこをやっている事で示される様に、ちょっと懐かしい感じのバディアクションコメディでした。しかもお約束のお色気アリアリ。但し、車が跳ねると‘ボヨヨ〜ン’、ジャンプすると‘ピュ〜ン’みたいな擬音が入るのは、懐かしいを通り越してダサいだけだけど。

カーアクションの方は冒頭部分と、終盤役所に払う罰金(洗車場の営業許可を取って無かった!)を稼ぐ為に出場するストックカーレースで。車はボロいけど、スタッフが「アウトバーン・コップ」と被ってるので、それなりの迫力があります。

流行のスポコン映画だと思って借りたら怒る人が出るかもしれないけれど、軽く見るには十分な映画だと思いますよ。願わくば日本語吹替も収録して欲しかった。深夜にTVで吹替でやってたらつい見ちゃう様な小品だと思うんですが。