ブレイクダウン ロシア大統領暗殺

原題は'Tappajan näköinen mies'(英題'The Look of a Killer')。マッティ・ロンカの『殺人者の顔をした男』シリーズを映画化したフィンランド製のハードボイルドアクションです。主演は「ミッション
:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」にも出演しているサムリ・エデルマン。「ウィンター・ウォー 厳寒の攻防戦」に出ていたマルティ・スオサロ、「ククーシュカ ラップランドの妖精」のアンニ=クリスティーナ・ユーソとヴィッレ・ハーパサロ、「ラストウォー1944 独ソ・フィンランド戦線」のクリスタ・コソネンあたりも出演してます。監督はよく知らない人。

スペツナズの最強兵士でありながら、家族と平穏な暮らしを送るためにフィンランドへ移り住んでいるヴィクトル。だが、喧嘩した妻が出ていった日、懐かしい“旧友”たちが訪れ、彼らに付き合い、ロシアへ向う。だが、それは欧州各国を歴訪中のロシア大統領暗殺計画の一部で…。

というお話なんですが、原作を消化するのに気が行き過ぎなのか、何ともとっ散らかっていてスーッと頭に入ってこない。大体、主人公夫婦が揃いも揃って“平穏な暮らし”を求めてるはずなのに貞操観念が薄過ぎるにも問題かと。

どうもおかしいな…と思ったら、どうやら2011年に作られた同名のTVシリーズの続編となる“THE MOVIE”モノのようでした。だから主要登場人物の紹介が適当なのか…と理解は出来たものの、TV版を見てない者にとっては不親切極まりない作り。

中盤過ぎて、真相を探るために主人公がロシアへ乗り込み、アクション篇が始まってからは快調なんですがねえ。

役者たちの顔つきも良く、雰囲気は中々だっただけにもったいなく思える作品でした。

殺人者の顔をした男 (集英社文庫)

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ククーシュカ ラップランドの妖精 [DVD]

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