九龍猟奇殺人事件
11/2レンタルリリース ファインフィルムズ
原題は‘踏血尋梅’(英題'Port of Call')。アーロン・クォック待望の主演男優賞を始め、2016年の香港電影金像奨で七部門受賞。中でも俳優賞を五部門独占した、香港製の実話を基にしたミステリードラマです。監督・脚本は「ファイアー・レスキュー」や「キョンシー」の脚本に参加していたフィリップ・ユン。撮影はクリストファー・ドイル!既にWOWOWで先行放映済みです。
失踪していた十六歳の少女ジェイメイが、ボロいアパートで惨殺されていた事が判明。やがて犯人が自首し、事件は解決する。果たして、全く接点の見えない犯人と被害者は、どうやって知り合い、事件に至ったのか?
という話を、少女が家族と共に広東省から移住してからの生活と、学校を辞め、モデルへの夢を絶たれ、売春にまで堕ちていた姿と、犯人の生き様。それらを必死に追う、クォック演じる風変わりなベテラン刑事の暮らしまでも、時系列を激しく交錯させながら描いていくという、複雑な構成。
なんですが、序盤でそういう作りなのは直ぐわかって、見ていても余り混乱しないのは中々。
そして、実質的主役の少女を演じるジェシー・リー(新人)というコが、かなり可憐なカワイコちゃんなのも作品に求心力を与えている…と思ったら、役柄的に当然とも言えますが、いわゆる“体を張った演技”まで見せてくれてビックリ! 日本の若手女優も見習えよ!!
まあ、前述のような構成に加えて、やり過ぎにも感じるグロ描写まであったりと、監督のやる気が先走り過ぎ気味なのが気になったりはします。
ただ、最近では多くの才能が中国本土に流れて、元気がなくなったように感じられていた香港映画界から、こんな意欲作が出て来て、それがちゃんと現地で評価されてるというのは嬉しい限り。
三十分近く長いらしいディレクターズカット版も見たくなる、そんな作品でした。
あと、内容的にWOWOW放映版は、いつもの下品なボカシがデカデカと入っていたので、その辺含めてソフト版で再見したいなあと(w。
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