ザ・ボーダーライン 合衆国国境警備隊

原題は'Transpecos'。アメリカとメキシコの国境沿いを舞台にしたクライムスリラーなんですが、何とトマトメーターが今日現在で100パーセント! 主演は「私にもできる!イケてる女の10(以上)のこと」のジョニー・シモンズに、ガブリエル・ルナ、そしてクリフトン・コリンズ・Jr.。監督のグレッグ・クウェダーと脚本のクリント・ベントリーは共にコレが初長編の人たちみたい。

砂漠の真ん中を走る道の検問所につめる国境警備隊の三人。そこを通り掛かった一台の車を調べていたところ、怪しげな気配を感じ取った隊員が窓から手を突っ込んだ瞬間、突然走り出してしまう!

隊員はドライバーを射殺! そしてトランクには案の定大量のコカインが! しかし、三人の中に組織に脅された裏切り者が…という展開です。

最初にぶっちゃけると、トマトメーター100パーセントという程には…という出来でした。悪くはないケド…という感じで、ロッテントマトのシステムを知っていれば、こういう結果になるのも理解出来ますが、勘違いしちゃうよなあ…という。

今のメキシコの国情を反映した超ハードなネタ、ムードにも欠けるし、驚くような展開も無い。こじんまりとした、如何にもインディペンデントな作り。

まあ、何も無い荒野が醸し出す雰囲気はイイんで、余り期待値を高くしていなければ、見てガッカリという事にもならないんですけどね。