ブラッディ・ホワイト 白の襲撃者たち

ブラッディ・ホワイト 白の襲撃者たち [DVD]

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原題は'Convergence'。WOWOWで放映中のTVシリーズ版「リーサル・ウェポン」でリッグスを演じてるクレイトン・クロフォードが主演したアクションスリラーです。共演は「ザ・スリル」のイーサン・エンブリーに、ミケルティ・ウィリアムソン。しかし、監督・脚本が、「スペース・ライン」「スカイ・アポカリプス」「エンド・オブ・アメリカ」と、電波系というかド下手クソな映画を連発しているドリュー・ホール…。

1999年9月。アトランタで爆破事件が発生する。非番だった地元署の刑事ウォールズも現場に駆けつけるが、犯人らしき人物を追っている最中に“第二波”に巻き込まれ、病院に担ぎ込まれて…。

事件はFBIの管轄となり、ウォールズの同僚たちも病院に詰めている中、何者かがそこで惨殺事件を起こす! 更に犯人は、ウォールズと病院の警備員がダベっている控室に現れて…という展開です…って、ジャケの拳銃をぶっ放すナースはどこにいるの?!

というか、冒頭の爆破事件のシーンはニュース映像の様な生々しさで、アレ?ドリュー・ホールも成長した?かと思いきや、その後はこれまで通りの、意味不明な構図、内容の無いセリフ、要領を得ない編集のオンパレードで、早くも頭が痛くなってくる…。

今回、特に目がついたヒドいトコは、主人公は眼鏡クンなんですが、病院で目覚めると眼鏡が無い! ところが、視点を合わせようと眉間に皺を寄せる演技すら無いどころか、やたら書類を読みたがる! いや、眼鏡が無いんだから読めないでしょ! そもそも、病院に担ぎ込まれたにしては治療の跡も無いわ、衣服もキレイなまんまだわ…。

そうこうするウチに、ようやく拳銃をぶっ放すナース登場!と思ったら、その前に病院内に人影のような黒い煙状のモノが…。ってコレ、オカルトホラーだったの?! 確かに、やたら“神様が〜”みたいなセリフを喋ってたけど…。

で、そういう話だとわかれば、前述の様なドリュー・ホール独特のワケわからん演出の数々も、不条理ホラーの如く見えてくるから不思議!(w。

終盤の謎解き的展開も、無かった話ではないけれど悪くない。でも、そこからまた長々と続けちゃう辺りは、やっぱり下手だなあ、この監督。

そんなこんなで、クレイトン・クロフォードは「リーサル・ウェポン」のオーディションに受かって良かったね!という事と、この内容から一番キャッチーなナースをジャケにピックアップした日本メーカーはやるなあ、という感想の作品でした。


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スペース・ライン [DVD]

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※ネタバレ