デイライツ・エンド


『デイライツ・エンド』プロモ

原題も'Daylight's End'。監督/ウィリアム・カウフマンと主演・音楽/ジョニー・ストロングの「RULE ルール 無法都市」コンビが放つホラーアクションです。共演はルイス・マンディロア、ハキーム・ケイ=カジーム、そしてランス・ヘンリクセン。「闘魂先生 Mr.ネバーギブアップ」にも出ていた総合格闘家のクシシュトフ・ソシンスキーもモンスター役で登場します。脚本は、カウフマンとは「ザ・ヒット・リスト」や「ジャーヘッド3」で組んでた、「バーニング・ブラッド」のチャド・ローです。

世界中に謎のウイルスが猛烈なスピードで蔓延。感染者は血に飢えたモンスターと化し、地上は地獄のような世界に変貌していた。そんな中、ニューヨークからテキサスに流れてきたルークという男が、武装集団に襲われていたサムを救う。彼女はルークを元は警察署だったアジトへ誘うが…。

というワケで、一応吸血鬼モノに入るのかな? ただ、その姿はゾンビ風でもあって、ぶっちゃけもう見飽きた舞台設定です。

ただ、そんな状況をアレコレ説明せず、いきなりひと気の無い荒野と日光を浴びた途端焼け焦げるモンスターという絵だけを見せて判らせる憎いオープニング。

その後も、終末世界の雰囲気はよく出てるし、やはり無人の市街地での大銃撃戦も迫力十分。

お話は、主人公がやって来たのと時を同じくしてモンスターの群れの襲撃に遭うアジト。ヘンリクセンをリーダーにアジトに立て篭もっていた数十人の人々が脱出計画を練る一方、群れのリーダーが因縁あるモンスターだと気づいた主人公は…という流れに。

雰囲気同様に、お話の方もよく出来ていて、主人公の復讐にアジトの連中が手を貸さざるを得ない状況を理詰めで見せていく。また、ゾンビじゃなく“吸血鬼”である分、モンスターにまだ若干の知性が残っているというのも話のミソになってたり。

さすがに終盤まで行くと多少グダったり、気になるトコも出て来たりはしますが、こんな中小規模のアクション映画としては上々の出来と言っていい作品でした。

とりあえず、こんなにシャキっと演技をしてるヘンリクセンやルイス・マンディロアは超久々に見た気がします。あと、カウフマンは雇われ仕事の時も手を抜かずに頑張って欲しいと思いました(w。