パンデミック・フライト

原題は'The Carrier'。邦題が示す通り、ウイルス感染+航空パニックというイギリス映画です。主演は「ソルジャーズ 連合軍を救った男たち」のエドムンド・キングスレイと「クエスチョン」のジャック・ゴードン。スタッフはよく知らない人たちです。

感染すると死に至る謎のウイルスが蔓延するイギリス。国民に渡航禁止令が発令される中、一機のジャンボ機が離陸する。彼らはまだ感染が始まっていないというグリーンランドを目指していたのだが…。

そもそも、そんな状況で無理矢理国外脱出するのは如何なモノかという気がしますが、こういうシチュエーションなら、実は乗客乗員に感染者がいて…という心理戦が展開する、と思うじゃないですか。

ところが、始まって10分もしないうちに感染者が! って、それじゃあもう話が終わっちゃうじゃん!?という。

感染者はブチ殺し、外へ放り出した乗員たち。でも、感染者はまだいる可能性が高いワケで、ほとんどテロリスト状態の彼らを受け入れる国はあるのか? とか、燃料は持つのか?!みたいな展開になる、と思うじゃないですか。

ところがあっさりと、しょうもない理由で近場の飛行場に着陸! って、こんな田舎の飛行場にジャンボ機が着陸出来るの?という…。

こんな感じで、良い話風のBGMを鳴らしたりはしてるものの、色んなところから頭の悪さが露見してしまう作品でした。感染者の描写も、どこかの団体から訴えられても知らんで!というヒドさだし。

よくよく考えたら、パイロット以外の乗客乗員の紹介すらまともに出来てない駄作。演出は真面目にやってるんだけど、そのせいで余計アラが目立ってしまったような。

ソルジャーズ 連合軍を救った男たち [DVD]

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