サマー・インフェルノ

サマー・インフェルノ [DVD]

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原題は'Summer Camp'。ジャウマ・バラゲロが製作総指揮で参加しているアメリカ・スペイン合作のホラー映画です。主演は「リベンジ・キラー」のマイアラ・ウォルシュ、「インシディアス 第2章」のジョスリン・ドナヒュー、「ロック・オブ・エイジズ」のディエゴ・ボネータ、「ザ・エンド」のアンドレス・ヴェレンコソ。監督・脚本は、「暴走車 ランナウェイ・カー」等の脚本家、アルベルト・マリーニです。

スペイン北部の森の中。サマーキャンプの指導員として前乗りした男女四人。寝泊まりする朽ちかけた屋敷で準備を進めていたのだが、その中の一人が体験学習用に搬入された犬に噛まれ、狂犬病騒ぎが始まるのだが…。

この後は、四人のうちの一人が突然狂暴化! ドス黒い血を吐き、全身に血管が浮き上がり、襲いかかる! そして更に…という、亜ゾンビ系スリラー的な展開です。

面白かったのは、普通はモンスター化したらそれっきりじゃないですか。ところが本作では、一定時間を過ぎると症状が治まってしまう! そして、治ったと思ったら別の者が“発症”して攻守交代! 更に、メインの登場人物が四人と限られている為に、果たして“発症”した者全員が治るのかが中々はっきりせず、緊張感がずっと継続。そして“発症”してる間の自分の大暴れを治ってから知り、罪の意識に苛まれ…というユニークなお話にも。

その辺が顕著ですが、全体を見ても脚本家の作品らしく、細かい所まで目が行き届いた作りでした。序盤に貼った伏線の回収をきっちりヤルのはもちろん、こうなったから危機に陥る的なのをちゃんと絵で見せてくれるから、イライラしないで済んだり。

逆に、“発症”した者が襲い掛かるシーンになった途端にガチャガチャ映像になるのは、ちょっと難。まあ、色々と誤魔化す為だったりはするんでしょうが、おかげでグロいシーンは抑えめだったりしました。

そんな感じで、結構楽しく見られる作品でした。女の子二人がカワイイのも良し。

ザ・エンド [DVD]

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