新プレデター 最強ハンター襲来

原題は'Man Vs.'。邦題にある通りの、エイリアン襲来型のSFスリラーです。主演は「新・三バカ大将 ザ・ムービー」ではモー役だったクリス・ディアマントポロス。監督・脚本は「侵入者 消された叫び」のアダム・マッシーです。

未開の地でたった一人のサバイバル生活を送り、それを放送する番組のホスト、ダグ。今回チャレンジするのはカナダ中部の大森林。湖に囲まれた無人の地で撮影を開始したのだが、一日目の夜、不気味な物音に気づく。翌朝、気づくと森には何かが墜落したかのような跡が。更に湖には大量の魚の死体が見つかる。スタッフとの連絡も付かず、怖気づくダグだったが、番組の存続を賭けた今回の撮影に、チャレンジを続行して…。

ディスカバリーチャンネルの「サバイバルゲーム MAN vs. WILD」をモチーフにしたと思われる設定。なので、途中からはほぼディアマントポロスの一人芝居状態に。ただ、いつもB級映画で見る無名の役者たちに比べれば、ディアマントポロスの演技がかなりしっかりしてるんで、それなりに見られる絵が続きます。

また、如何にもPOVで作りたくなる設定ですが、途中“何者か”が見ているかのような、思わせぶりな遠景を混じえたりして、雰囲気作りは頑張ってました。

その後も次々に起こる不可解で不気味な出来事! といっても、邦題でネタバレしちゃってるんでねえ。で、その引っ張って引っ張って、延々引っ張ってようやく出て来る“プレデター”が…もの凄くブサイクでした…。しかも、着ぐるみじゃなくショボいCGで表現していて動きまでぎこちないから余計に…。まあ、こんなショボいモンしか用意出来なかったから、登場を引っ張り捲ったのかも知れませんが、おかげでガッカリ感がハンパない事に。

エイリアンVSエイリアン」のといい、「ジャンゴVS.エイリアン」のといい、パチモン“プレデター”はどうして揃いも揃ってブサイクばっかなのかねえ。

テレビマンのプライド、一家の長としての責任から主人公が立ち上がったりする終盤の展開は意外に悪くないんだけどなあ。一番肝心なトコの出来が悪いせいで全体が…な印象になってしまった作品でした。

あと、主人公がウサギをシメて捌くシーンがあるので、そういうのが嫌な方はご注意を。