MYTHICA ミシカ ダーク・エネミー

原題は'Mythica: The Darkspore'。アローストーム・エンタテインメント社によるRPG風ファンタジーアドベンチャー第二弾です。スタッフ、キャストは前作に引き続いての面々。その前作「クエスト・フォー・ヒーローズ」の感想はこちら

ある夜、夢に現れた邪悪な影に怯える魔術師の卵、マレク。師であるゴージュンによれば、黒魔道士として覚醒し始めたマレクに悪の魔術師キシクメンが気づき、彼女を使って、かつてゴージュンがキシクメンの師を封印した古の王の心臓の化石ダークスポアの四つの欠片を集めようとしているのだという。早速、欠片探しに出たゴージュン。彼から街で待つよう言われたマレクだったが、偶然欠片の在り処を記した地図を手に入れて…。

えっとですね。まず、前作同様に出だしがマズい作品でした。完全に前作から続いてる話なのは良いとしても、見ているこっちが“コイツ誰だっけ?”とか思い出す前に、新たな固有名詞をバンバン出しながら話を進めちゃうから、ポカーン状態に。こういう続き物の作りなら、海外ドラマのアバンみたく“これまでの〜は…”みたいなパートから始めれば良いのに。

で、そうこうしているうちに、前回知り合った仲間を連れて化石の欠片探しに出るヒロイン。先住民族風の新メンバーが加わったり、悪者側の女盗賊が出て来たりはしますが、基本的に中だるみ状態が続くのはこの会社の作品にありがちなところ。

見どころと言えるのは、終盤出て来るドラゴンくらいかなあ。でも、コレも「ホビット」のパクリくさかったなあ。

こんな感じなので、前作が気に入った方なら、という作品でした。いっそ二本続けて見るのが良いかも知れませんね。今回も“続く!”状態で終わっちゃいますけど。


第三弾、第四弾の予告編。監督が「エリート・スナイパー」のジョン・ライドに変わるようなので、多少はマシになる、かも?