ディープ・インフェルノ DEEP INFERNO

原題は'Indigenous'。「ex エックス」のアラステア・オア監督による、中米のジャングルを舞台にしたモンスターホラーです。キャストは全く知らない人ばかり。

バカンスでパナマのビーチを訪れ、羽根を伸ばすスコットたち。近くにあるジャングルに興味を持ったスコットは、地元の青年からの‘あそこには悪魔チュパカブラが出る’との忠告も聞かず、仲間たちと連れ立って遊び気分で向かったのだが…。

この後は、辺りが暗くなるに連れ、一人また一人と消えていくバカ者たち。やはりこのジャングルには怪物チュパカブラがいた!という展開です。

で、この監督の過去作同様に、特に出だしが回りくどい作品でした。全体で85分の尺しかないのに、ジャングルに行くか行かないかだけで20分以上も逡巡してるのはどうなのよ? こういうのは、パナマのビーチにも飽きたし、肝試しにでも行くか!イェー!!でパパっと済ますのが良いと思うんですが。

それに、その悩んでる間にチュパカブラの存在を登場人物が知っちゃって、なのに実際出て来るのもチュパカブラという作りなのもなあ…。だったらここは、チュパカブラ以上に恐ろしいモノを出さないとダメだろう…。

真っ暗なジャングルでのチュパカブラの出し入れや追っかけっこは「エイリアン」を彷彿させて悪くないし、救助を求める動画をSNSに投稿した事で…というクライマックスの展開も面白いだけに残念でした。

邦題はやはり「グリーン・インフェルノ」を意識して付けたんでしょう。