デッドライジング ウォッチタワー

原題も'Dead Rising Watchtower'。カプコン発の同名人気ゲームを実写映像化したゾンビホラーアクションです。主演は「復讐鬼 マイ・ジャスティス」のジェシー・メトカーフで、「ワンス・アポン・ア・タイム」に出ているミーガン・オリーとキーガン・コナー・トレイシーがWヒロイン。更にヴァージニア・マドセンデニス・ヘイスバートが出演してます。“フランク・ウェスト”役はロブ・リグルです。監督はよく知らない人ですが、脚本はやはりゲームの『スリーピングドッグス 香港秘密警察』のシナリオを担当したティム・カーターが務めています。

オレゴン州イーストミッションでゾンビパンデミックが発生! 街に戒厳令が敷かれる中、気鋭のジャーナリスト、チェイスとカメラマンのジョーダンが潜入取材を敢行する。だが、治療薬のゾンブレックスを投与された“患者”が暴れ出したのを機に街は大混乱に!

この後は、カメラマンとはぐれた主人公は、街で出逢った美女や幼い娘がゾンビ化した母親と共に決死のサバイバル。一方、街を取り囲む米軍の“最終決断”は刻一刻と迫り…という展開です。

オープニングからゾンブレックスのTVCMで始まり、ピエロゾンビや警官ゾンビと対峙した主人公が路上のガラクタを武器にして立ち向かうという、いかにも『デッドライジング』的なシーンが連続。その後もゾンビアクションとして卒なく進む作り。

というか、結局は“ゲームの実写化”という範ちゅう以上にはなってないし、スタッフのこんなモンだろう的な意志が透けて見えて何だかなあ…という気もしました。例えば、前半戦で主人公たちが立て籠もる雑貨屋に生活感が無く、棚にこれ見よがしにチェーンソーやら斧やらが、如何にも武器にして下さいと並んでるだけ、みたいな。ゲームなら判りやすくて許されるだろうけど、映画でコレは無いんじゃないでしょうか。

製作はレジェンダリーの子会社だし、インディペンデントのゾンビ映画に比べれば遥かに予算が掛けられてるし、大体“原作”は『バイオハザード』ほどではないにしろ、結構なメジャータイトルなワケで、もうちょっと志を高く作って欲しかったなあ、というのが正直な感想です。

終盤、主人公たちvsゾンビvsマッドマックスチックな暴走集団の三つ巴バトルとか、それなりに盛り上がるんですけどね。

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さすがにコレよりは遥かにマシな出来。
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デッドライジング ゾンビのいけにえ

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