エアポート2015
原題は'Flight World War II'。アルバトロスによる毎年恒例の航空パニック最新作は、今年もアサイラム製! 主演は「アイアンマン」等での悪役の印象が強いファラン・タヒールで、「ピノキオの大冒険」のロビー・ケイ、「ヘンゼルVSグレーテル 最強魔女ハンター最後の戦い」のアクエラ・ゾルが共演です。監督は「フローズン・アース」のエミール・エドウィン・スミスで、脚本を「ウォー・オブ・ザ・ワールド」のジェイコブ・クーニーとビル・ハンストックが務めています。前作「2014」の感想はこちら。
ダラス発ロンドン行のジェット旅客機が突然の乱気流に遭遇。ようやく嵐を抜けたと思いきや、夕方だった筈が周囲は夜の闇に包まれていた。そして、レーダー以外の電子機器はダウン。何とここは、ナチスドイツの空爆が行われている1940年6月のフランスだった!
この後は、レーダーだけを頼りに飛行を続けるタヒール機長。ようやく英国軍の少年通信兵(当然ロビー・ケイ君)との交信に成功したものの…という展開の、航空パニックにタイムスリップSF要素を組み合わせた作品でした。ただし、タイムスリップするのは民間航空機なので、「ファイナル・カウントダウン」や『ジパング』みたいに戦闘に参加は出来ない…?という流れ。
で、これが意外にも、アサイラム作品にしては割りとマトモな出来でした。
通信兵との交信の前に、たまたま乗り合わせていた歴史学者たちが、遭遇した爆撃機の機種と下に見える地形から年代を割り出すトコから始まって、着陸してヒトラーを暗殺しちまおうぜ!と騒ぎ出すバカが出現しても、素人が立てた作戦が失敗して21世紀の技術がナチスに盗まれたらどうすんだ!と、こちらもたまたま乗り合わせた米兵さんたちに一喝されたり、彼ら以外の乗客さんたちも色々と活躍をしたりと、アサイラムっぽいスットコドッコイなシーンがほとんど無いどころか、感心させられるシーンが続出。
まあ、とは言えやっぱりアサイラム作品なんで、おいおい…というトコもあるにはあります。ただそれも、ここは自分たちの知っている歴史じゃない?!みたいな事にして相殺!…出来てるかなあ?
そんなこんなで、暇潰し程度ならOKな作品ではないかと思います。
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2015/09/02
- メディア: DVD
- この商品を含むブログを見る
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピーエム
- 発売日: 2014/12/02
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログを見る
- 作者: かわぐちかいじ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/09/28
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2010/05/26
- メディア: Blu-ray
- 購入: 3人 クリック: 53回
- この商品を含むブログ (86件) を見る