V/H/S ファイナル・インパクト

原題は'V/H/S: Viral'。ファウンドフッテージ系ホラーオムニバスシリーズ、“V/H/S”の第三弾です。今回参加した監督は、「デッドガール」のマルセル・サーミエント、「悪魔の毒々パーティ」のグレッグ・ビショップ、「ブラック・ハッカー」のナチョ・ビガロンド、そして「キャビン・イン・ザ・ウッズ」のジャスティン・ベンソン&アーロン・ムーアヘッドという面々です。

'Vicious Circles'(マルセル・サーミエント)

同棲中の彼女の撮影に熱中するケヴィン。ある夜、近所でカーチェイスが発生し、撮影しようと慌てて家を出たものの失敗。しかし、彼女の様子がおかしくなり、フラッと消えてしまう。ケヴィンは彼女を探す為、自転車に乗って町へ飛び出すが…。

'Dante the Great'(グレッグ・ビショップ)

超人気のマジシャン、ダンテが逮捕される。劇場の控室に隠されたビデオテープによると、彼は二年前にスーパーパワーを秘めた魔法のマントを手に入れていて…。

'Parallel Monsters'(ナチョ・ビガロンド)

地下室に並行世界を繋ぐ“ゲート”を作ってしまったアルフォンソ。早速、全く同じ様に見えるあちらの世界へ、カメラを抱えて向かうが…。

'Bonestorm'(ジャスティン・ベンソン&アーロン・ムーアヘッド)

撮影とハッパと花火の為に、メキシコへ渡ったスケボー不良少年団。手頃な空き地を見つけ、撮影を開始すると、怪しい人影が…。

スペイン人のビガロンドを除くと、前二作の監督たち以上に、いち早くホラー映画好きの間で話題になるような作品を撮りながら、その後が続かない面子が揃った本作。ハリウッドからの誘いはあったのか、無かったのか。映画作家的こだわりが強過ぎるのか。それとも、単に一発屋だったのかという危惧もあったのですが、本作を見るとそのセンスの確かさは再確認出来ました。まあ、驚くようなアイディアは無かったけど。

各エピソード毎にグロめな描写もユーモアもあり。あと、サーミエント編に出て来た女の子たちはかなり可愛かったです(おばあちゃんは…)。

キャビン・イン・ザ・ウッズ(字幕版)

キャビン・イン・ザ・ウッズ(字幕版)

  • ジャスティン・ベンソン & アーロン・ムーアヘッド
  • ホラー
  • ¥2000