ピラニアシャーク

ピラニアシャーク [DVD]
6/24レンタルリリース ミッドシップ

原題も'Piranha Sharks'。ケヴィン・ソーボが出演しているモンスターパニック映画です。元WWEスーパースターのアル・スノーが共演、更に何故かホセ・カンセコが本人役で登場します。監督はアサイラム出身の、2011年版「オズの魔法使い」のリー・スコットです。

とある研究所が遺伝子操作して作ったピラニア大の超小型ホオジロザメ。だが、獰猛さと繁殖力旺盛なこの新種ザメが暴走した事で、開発計画は中止寸前に。そこで費用を捻出するために、何とクリスマスプレゼント用に一般市場に売り出してしまい…。

この後は、当然のように家庭でも大暴れしたピラニアシャーク。扱いに困った購買者が下水に捨てた事で、被害は更に広がっていき…という展開です。ちなみに舞台はニューヨーク。

で、実はこの映画、コメディ仕立てになってます。しかし、「トランスモーファー 人類最終戦争」等、駄作を連発し、アサイラム作品のイメージを決定づけてしまった馬鹿監督リー・スコットなので一切笑えません!

しかも、事態はどんどん進行し、遂には米軍による核攻撃か?! というトコまで行ってるのに、画面で見せられるのは、ヘタクソなバンドの演奏だったり、マヌケな市長(ソーボ)の言い逃れだったり。開発した科学者を突き止めて、やっと弱点が!?となっても、その科学者がアル・スノーだったり。

逆に、ピラニアシャークの成り立ちの説明からしてアヤフヤだし、購買者が被害に遭うシーン、下水に流すシーン、お偉方による会議なんて、あってしかるべき絵は全然出て来ないから、もう頭がクラクラしてしまいました。よく考えたら、ピラニアシャークが暴れるシーンすら大して無かった気が…。

一応主人公らしき人たちは、害虫駆除業者のボンクラトリオとかつてピラニアシャーク開発に関わってた(らしき)科学者といるんですが、全員ハナが無いから序盤はコイツらがメインなのかわかんなかったり、中々合流しないから、やっぱりわかりづらかったり。ココもどっちにかに絞るだろう、普通。

こんな感じで、この監督を切って以降のアサイラム作品は随分とマシになったんだなあ…と再認識させられた超駄作でした。

ピラニアシャーク [DVD]

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