エンドレス・フィアー

エンドレス・フィアー [DVD]

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原題は'Terrible Angels'。POVホラー「スピーク」の監督/アンソニー・ピアース&出演/ウナ・ジョー・ブレイドのコンビによる誘拐&生き埋めスリラーです。マイケル・マドセンも出演してます。

ドラッグ塗れの自堕落な暮らしを続けていた女、リンダ。遂には育児放棄で子供たちを取り上げられたにも関わらず、逆に荒んだ行動はエスカレートするばかり。そして今夜も見知らぬ男の車に乗り込んだのだが、気がつくと森の中に一人置かれ、大木にワイヤーで繋がれていた。そして地面から伸びたパイプからは男女の声が…!?

生き埋めにされた二人の男女。ヒロインを誘拐した男は、彼らを生かすか殺すか、彼女に判断を委ねて…という展開です。

前作「スピーク」は未見*1ですが、余り良い評判を聞かなかったから、本作もどうなのかなと半信半疑で見始めたらどうして、序盤から結構雰囲気のあるスリリングな空気感。

そして、彼女を誘拐したオッサンが、いかにもサイコパスな姿ではなく、ただの気のいい太っちょにしか見えないのも、逆に不気味さを醸しだしています。

そんなオッサンの言動も神のようで、ヒロインとのやり取りはまるで告解みたいなノリ。その辺含めて、劇中で行われているのはシチュエーションスリラーのソレなんだけど、どちらかと言えばドラマ色が濃い内容でした。

また、そんなヒロインの体験を、収監中の彼女がマドセン刑事に証言するという形式を取っているから、果たしてこれは現実なのか、それともジャンキーの戯言、幻覚なのか?という構造になっているのも興味深い。

そんなこんなで、中々に見応えがある内容、かと思ったら、あのラストは…。うーん、あれは下品なんじゃないかなぁ。個人的にはそう思いました。

スピーク [DVD]

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*1:だってT屋だけなんだもの…。