ドラゴン・オブ・ナチス

原題は'P-51 Dragon Fighter'。B級娯楽作の定番の一つ、“ナチスが最終兵器として〜を開発していた!?”パターンの作品で、今回そのネタになってるのは何とドラゴン! 主演は「バトルフォース 米軍第1特殊部隊」のスコット・マーティン。監督・脚本は「アンドロイドコップ」のマーク・アトキンスです。

第二次世界大戦時の北アフリカ戦線。ロンメル率いるナチスドイツは、この地で何とドラゴンの卵を発掘。それを孵化させた上、“魔女”たちにテレパシーで操縦させる“ドラゴン部隊”を作り上げてしまう。その情報を入手した連合国は、対抗策として各国の精鋭パイロットを集め、秘密の特別航空隊を結成するが…。

こんな感じでネタは良いし、ドラゴンとの空中戦のCGも安い割りに頑張って作ってる。時間稼ぎなのは明白ですが、パイロットたちの日常描写にある程度の時間を割いているのも悪くない。

しかし、まぁこれまでのマーク・アトキンス作品を考えればわかってた事なんですが、お話の構成がまるでダメ過ぎ。起承転結でも序破急でもいいんですが、エピソードの積み重ねが出来てなくて、いつまで経っても話が進んでないように見えるわ、全然盛り上がらないわ。

結局、魔女軍団、ドラゴン、特別航空隊、そしてロンメルと、良さ気なネタをどれ一つとして活かせてない凡作でした。