キッズ・リベンジ - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

出版社/メーカー: トランスワールドアソシエイツ
発売日: 2014/08/02
メディア: DVD
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※予告編

原題は'The Aggression Scale'。まるでキッズアドベンチャーかファミリーコメディみたいな邦題ですが、実際は「ゾンビ・トランスフュージョン」「スクリーム・オブ・バンシー」のスティーヴン・C・ミラーが監督したアクションスリラーです。悪役としてレイ・ワイズ、ダナ・アッシュブルック、デレク・ミアーズが登場してます。

ニューヨーク。殺人罪に問われた組織のボス。保釈中に国外逃亡をするつもりだったのだが、自分の資産が何者かに奪われているのに気づいた彼は、子分たちに四十八時間以内に金を奪った可能性がある者全員を見つけ出し、金を取り戻した上で始末するように命じる。そしてそれは、再婚し、郊外の一軒家に引っ越したばかりのビル一家にまでたどり着く。情け容赦無い悪党たちが娘のローレンまで手に掛けようとした時、引っ越しの手伝いもせずに地下室に篭っていた少年オーウェンが、義理の姉を守るため、突然金属バットを振って襲い掛かった！

お話は、もの凄く簡単に言えば、男の子が自宅にやって来た悪党どもと、家族*1を守るために戦う、スリラー版「ホーム・アローン」みたいな展開。

ただし、本作の少年はカルキン坊やみたいな、トンチの効いたイタズラっ子レベルではなく、一瞬でパズルを解いちゃう天才的頭脳を持ちながら、他者に対して異常な攻撃性を持つ精神疾患を患っていて、なおかつミリオタというとんでもなさ。家から脱出する一瞬の隙を見て持ちだしたグッズと、逃げ込んだ森の中にある手近なモノを組み合わせて、ニューヨークギャングを次々に抹殺していきます！

一方、彼に守られる側のお姉ちゃんも、最初のうちは“こんな田舎に引っ越してきて…”とブーたれるだけの平凡なムチムチ美人さんかと思いきや、意外な過去が…。

そんな二人について等々、序盤から色んな伏線が貼られていて、それがハマって行きながら話が進んでいくのも面白いところ。ただ、余りにも多くのヒントが撒き散らされてるから、映画好きには察しがついて逆にうるさいくらいかも知れません。

ま、問題点はそれくらいで、この監督の作品では一番面白く見られた作品でした。あ、さすがに子供が主役だけあって、ショックシーンを直接的に見せてないのは不満に思う人がいるかも。あと、血飛沫がモロCGなのも。