THE LOOP ザ・ループ 永遠の夏休み

原題は'Mine Games'。「リアル・スピード」のジョセフ・クロスが主演した青春スリラーです。共演は「ネバー・バックダウン2」のアレックス・メラズに、「ダブル・トリガー」のブリアナ・エヴィガン、「アパリション 悪霊」のジュリアンナ・ギル、「ランナーゲーム」のレベッカ・ダ・コスタとソコソコ充実。監督・脚本のリチャード・グレイはよく知らない人ですが。

友人の山荘に向かうマイケルら一行。だが夜道に迷い、車は故障。ようやくそれらしい家に辿り着いたのだが、マイケルの姿は無かった。翌日、暇を持て余した彼らは、近くにあった廃鉱を探検し始めたのだが、そこで何と自分たちの死体を発見してしまう…。

おわかりのように、序盤はいつ殺人鬼が襲って来んのよ?!と言いたくなる(実際セリフにも出てきます)モロにスラッシャーホラーなシチュエーション。

で、邦題でバラされてるので書いちゃいますが、ストーリーのキモはバカ者たちが無限ループの地獄に陥っちゃうという話なんですが、そこに至るまでが長い!

一応はバカ者たちのバカ騒ぎの中で、予知夢を見たり、黒い煙みたいなのがワーッと出たりといった小ネタが散りばめられてはいるんだけど、どれも単発で大してインパクトを与えてくれない。

で、中盤を過ぎて自分らの死体を発見してからようやく…という展開。序盤に出てきたアレはアレだった!という。でも、こうなってからもイマイチ盛り上がってくれないんだよなぁ。

思うに、予知夢的な幻覚を見るキャラがダブってたりと、ネタの一つ一つは良いのに、それが上手く整理出来てなくて融合し切れず、だから大きな盛り上がりに繋がっていかなかったんじゃないかと。

キャストは皆ソコソコの映画に出ているだけに映像はちゃんと見られるレベルになってるし、お話もどこかで見た気はしますが基本的には悪くない。それだけにもっと面白く出来たのでは?と、ちょっと勿体無く思えた凡作でした。