ダイナソーin L.A.

ダイナソーinL.A. [DVD]
12/4リリース ニューセレクト

原題は'Age of Dinosaurs'。The Asylumが「ウォーキングwithダイナソー」に先駆けて製作したと思われる恐竜パニックアクションです。主演はトリート・ウィリアムズで、ロニー・コックスが共演。監督は「リトル・キングダム 小さき者たちの大きな冒険」のジョセフ・J・ローソンです。

バイオテクノロジーで成功した大企業が、今度は何と恐竜の再生に成功。CEOのジャスティンによって、満場の観客の前で華々しく発表される。だが、甦った恐竜たちは技術者たちの制御から逃れ、会場内で暴れ始めてしまい…。

この後は、大多数は恐竜たちに食い殺されたものの、観客の中にいた恐竜好きの消防士という設定の主人公とその娘等、生存者たちが会場内に取り残され…という展開。ここで、ああ恐竜パニックに「ダイ・ハード」の要素を掛け合わせるのね、まぁベタだけど…と思ったら、会場の周囲を取り囲んでいたロス市警はあっさり突入。主人公と協力して生存者を救出…ってアレレ?

しかし、色々あって娘とはぐれてしまう主人公。ここで、ああ離れ離れになった父と娘がいかにして再会するか…というのが話の軸になるのね、と思ったら、あっさり合流…。まぁ中途半端に、特に理由も無くはぐれたり再会したりを繰り返しはしますが…。

こんな感じで、盛り上がりそうな要素はあるのに、それを練り込まずに並べただけで終ってしまうという、いかにもアサイラム作品らしい深みの無さ。そもそも、善玉のトリート・ウィリアムズと悪玉のロニー・コックスの間に全くドラマが無いわ、主人公の消防士設定もまるで活かされてないわ、だもんなぁ。

それと、そのメイン二人が往時に比べてすっかり老けちゃってたのも残念でした。白髪がかなり目立つウィリアムズは大暴れしてくれそうもないし、コックスも「ロボコップ」の頃のような憎々しさが半減しちゃってる。これもお話が盛り上がらない大きな理由かと。

そんな感じで凡作。強いて良かったところを挙げると、以前に比べてアサイラム作品にしては恐竜のCGがかなり見られるレベルになってました。ま、これも人間と絡んだりした途端、馬脚を現しちゃうんですけど(w。

ダイナソーinL.A. [DVD]

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