サリー 死霊と戯れる少女
原題は'When the Lights Went Out'。実話ベースの英国製オカルトホラーです。主演の女の子は新人のようですが、「プレデター2012」のスティーヴン・ウォディントン、「フェイカーズ」のケイト・アシュフィールド、「ルート・アイリッシュ」のアンドレア・ロウが出演してます。監督は知らない人ですが、日本未輸入のクリス・クライン主演作とか撮ってるみたい。
1974年。ウォークシャーの一軒家に引っ越してきた一家。だが、一人娘のサリーは着いて早々、この家に霊の気配を感じるのだった。やがて始まったポルターガイスト現象にも、大人たちは引越しで神経質になっている娘のいたずらだと思っていたのだが…。
こんな感じで、超定番な始まり方。で、こうなると「エクソシスト」よろしく、オカルトと思春期の子供の心情を重ねて…みたいな展開になるかと思いきや、もちろんそういうモノもありますが、意外なくらい早く親たちも霊の存在を知ってしまう。
そうなれば引っ越せよ!と思ってしまうものの、コイツらにはもう引っ越す金が無い! 仕方が無いからマスコミを呼んで取材費を稼ごうというダメな親! そうこうするうちに、娘は霊と友だちに…?!みたいなお話に。
冒頭から1970年代の雰囲気、というかあの頃のオカルト映画のムードがよく出せている作品でした。ショックシーンも、低予算だからかも知れませんが、基本的に人力、役者の演技に頼ったものがほとんどで、逆にソレが効果を挙げてる感じ。まぁ、スリンキーが階段を下りて来るのを見てギャー!!ってのはどうかと思いましたけど(w、全体的にこじんまりとまとまってるのもイギリス映画らしくて悪くない。
そう思いながら見ていたら、オチが…。そういえば、最初から映像はイイ感じなのに、そのバックに流れる効果音が今風なのは違和感あったなぁ。どうせなら、徹底的に1970年代風を再現して作れば良かったのに…と多少残念に思える作品でした。
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