夜明けのガンマン

原題は'Dawn Rider'。1935年にジョン・ウェイン主演で作られた中篇「夜明けの男」(日本では未ソフト化)を、クリスチャン・スレーター主演でリメイクした西部劇です。共演はドナルド・サザーランド、ロックリン・マンロー。監督は「復讐者」のテリー・マイルズです。

十九世紀末。ピンカートン探偵社に追われていたガンマンのジョンが、仲違いしていた父の住む故郷へ久々に帰って来る。ところが、謎の覆面強盗団に襲われ、父は帰らぬ人に。その強盗団の首領は、ジョンの幼馴染アリスの兄だった…。

この後は、ジョンとアリス、そしてアリスの恋人との三角関係を交えながら、主人公の復讐劇+そこに追っ手が…という三すくみの対決へ…という展開です。

そのお話も含めて、意外なくらいにオーソドックスな西部劇の雰囲気を出せてる作品。テンポも今風のじゃなく、ゆったりした流れ。

まぁ、良く言えばゆったり、ですが、最近のスレーター主演のVシネマ同様のチンタラしたムードとも言える。前述の三角関係&三すくみの構図も、もっと上手く扱えばより面白く出来るだろうに…と感じられるし。

基本的には凡作でしょうが、スタッフの頑張りは伝わる作品でした。