ホーンテッド・スクール

原題は'Haunted High'(別題'Ghost Quake')。ダニー・トレホが出演している学園オカルトホラーです。生徒役は全く知らない役者ばかりですが、トレホが用務員さんで、カリスマ・カーペンターがセクシー司書、悪役がM・C・ゲイニーというのはソコソコの布陣。監督は「新・ブギーマン」のジェフリー・スコット・ランドーです。

プロムを明日に控えたホローマン高校。同じく明日が誕生日のクエンティンは、祖父の形見の金貨を教師に取られてしまう。だがそれを機に、校舎の地下に眠っていた、悪魔教の教祖だったクエンティンの祖父の霊が大地震と共に甦って…。

プロム前夜という事で、校舎に居残っていた生徒や教師が閉じ込められ、恐怖体験を…という展開です。

まず、良く言えば出し惜しみしてないというか、最初からネタを出し過ぎだろうという作品でした。何しろ、主人公の男子生徒は初登場からして見るからに不気味クンだし、前述の金貨の件なんかアバンタイトルで済ましちゃって、本編はダラダラ恐怖映像が続くだけ、という構成。

で、その恐怖映像が怖ければ文句無いんですが、コレがまぁ低予算というかヘタクソで…。魔女が出ても、常人と変わらない撮り方をしてるモンだから、プロム前夜という事もあって、ただのコスプレにしか見えなかったり。

また、最初から飛ばすのはイイとしても、無駄に多い各登場人物の紹介をほとんどやらずに話が進むせいで、ストーリー面での面白味がほとんど無いのもどうかと思いました。

終盤は、トレホおじさんを中心に解決に向って進んでは行きますが、もう挽回不可能の状態に。クライマックスでも孫vs祖父の構図とか、全く活かし切れてないし。

そんな感じの凡作でした。意味も無く裸になって敵と戦うトレホおじさんには不覚にも笑ってしまいましたが(w。