彼女に首ったけ!

彼女に首ったけ! [DVD]
7/3レンタルリリース インターフィルム

ミーシャ・バートン主演作をもう一本紹介します。原題は'Ben Banks'(別題'Beauty and the Least')。こちらはラブコメディなんですが、相手役が丸っきりの新人さんでベン・バンクスという人。そう、ベン・バンクスという男がベン・バンクスという役を演じて、それがタイトルにもなってる作品(実話ベースらしい)。監督・脚本も新人で、他のキャストもメローラ・ハーディンが出てるくらいの無名揃い。ちなみに今月WOWOWでは「恋愛白書 僕が大人になれたワケ」というタイトルで放映されます。

二十八歳にもなって大学に通う、自称ジャーナリスト志望のダメ男、ベン・バンクス。カフェの美人店員アミーに惚れていたのだが声も掛けられずにいた。そんなある日、偶然ポルトサイトでアミーの画像を発見してしまうベン。ところが、何故かそれをきっかけに二人は付き合うようになって…。

ダメ男が、恋の障害等々を乗り越えながら大人への階段をようやく登り始めるという、最近よくある作品でした。コメディというより、結構ドラマ寄り、シリアスめな部分も多かったです。

で、本当に出来の良かった「彼女はパートタイムトラベラー」と続けて見ると、同じ新人が撮ったインディペンデント系ラブコメなのに、その差がはっきりとわかってちょっと悲しい気分に…。

何が違うって、こっちは無駄な部分が多過ぎる。例えば、ミーシャ・バートンの“秘密”がバレるのが始まって二十分ほどで、それまで要らないパートがダラダラ続くみたいに。

それと、最後まで並行して描かれる大学新聞の取材パートはつまんなかったなぁ。ここをバッサリ切って、二人の恋愛パートだけに絞ればよりまとまったと思います。実話ベースだから、そうも行かなかったのかも知れませんが。

あと、これもよくあるダチとのダラけた会話(映画ネタ含む)も面白くなくて…。テンポもユルいというよりタルいって感じで。

それから、未公開映画を放送してくれるのは有り難いんですが、WOWOWはその後にリリースされるDVDとの邦題の擦り合わせをメーカーとやるべきだと思います。半分くらいは違ってるんじゃないでしょうか。