ザ・チャンプ 伝説のファイター


※予告編
 原題は'Resurrecting the Champ'。実話をベースに、サミュエル・L・ジャクソンジョシュ・ハートネット主演で2007年に製作されていたスポーツドラマです。共演も、キャスリン・モリスアラン・アルダレイチェル・ニコルズテリー・ハッチャー、デヴィッド・ペイマー、ハリー・J・レニックス、ピーター・コヨーテという豪華キャスト。監督は「ザ・クリミナル 合衆国の陰謀」のロッド・ルーリーです。
スランプ気味のスポーツ記者エリックは、ある夜チンピラに絡まれている初老のホームレスと出逢う。“チャンプ”と名乗る彼は、自分は伝説のボクサー、ボブ・サッターフィールドだと語るのだった。二十年前に死んだはずの彼の取材を続け、遂に記事として発表されるやいなや、“チャンプ”とエリックの名は話題を呼んで…。
この後は、周辺取材を重ねるうちに、本当に彼は“本物”なのか?という展開に。その中で、勝者と敗者、父と子といった普遍的なテーマが、淡々と語られていきます。
感動の押し売りやミステリー的な謎解きといった派手な部分がほとんど無く、逆に賞狙い映画のような突飛なところも無い作品。だから、ここまで日本での紹介が遅れたんだと思いますが、演出は地に足が着いた感じで堅実だし、役者たちも好演で、見ていて非常に気分の良い作品でした。
スポーツものらしく、ジェイク・ラモッタ(「レイジング・ブル」!!)が声だけとはいえ登場したり、ジョン・エルウェイが出演してたりといった楽しみ方も。