ザ・フューチャーズ 漂流宇宙船/未来裁判


6/5レンタルリリース インターフィルム

原題は'Masters of Science Fiction'。ロバート・ハインラインやロバート・シェクリィら、著名作家の書き下ろし短編を映像化したSFミニTVシリーズのソフト化第一弾(?)です。何とナレーターはスティーヴン・ホーキング博士! 全六話のうち、二話を収録。

漂流宇宙船

原題は'The Discarded'。原作はハーラン・エリスンで、ブライアン・デネヒージョン・ハートが主演。監督は「新スター・トレック」のジョナサン・フレイクスです。

謎の奇病によってフリークス化し、感染を防ぐために植物プラント付きの巨大宇宙船に乗せられて地球の周回上へ追い出された人々のお話で、「サイレント・ランニング」と「トータル・リコール」がゴッチャになったような作り。郷愁が募るあまり、体だけでなく精神状態までおかしくなりつつあった人々の姿をシニカルに描いていて中々面白かった。シオマネキのような、片腕だけ肥大化したデネヒー等、フリークスたちのビジュアルも見もの。

未来裁判

原題は'Little Brother'。原作は『ブルー・ドレスの女』の黒人作家、ウォルター・モズリイ。主演はクリフトン・コリンズ・Jr.、監督は「キャデラック・レコード」のダーネル・マーティンです。

近未来、目的も無く地下世界で生きていた男が地上を夢見て脱走。しかし、そこで殺人を犯してしまい、裁判に掛けられるが…というお話。完全にコンピュータで管理された世界観で、どうしても「未来世紀ブラジル」を彷彿してしまう。考える事を失くすな!みたいなテーマなのかな。ヒロイン役のキンバリー・エリスが可愛かったです。

と、こんな感じで、オリジナリティは感じられませんでしたが、お金はそこそこ掛けられているし、ショートショート集と考えるならこんなモンかなと思える出来ではありました。マーク・ライデルやハロルド・ベッカーの演出エピソードもあるし、続刊に期待!と思ったら、七月のリリース予定は無し…。

ザ・フューチャーズ 漂流宇宙船/未来裁判 [DVD]

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青いドレスの女 [DVD]

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